レンタルDVD鑑賞日記その508。

 心霊スポットであるという山道にぽつんと置かれた段ボール箱の中に残されていた怪異“人形”、引いた糸の先にあった想定外の代物“夜釣り”、自殺した男性の残した奇妙な映像を巡る前後篇“オワリマシタ”など8篇を収録。

 ……“人形”と“電話ボックス”はちょうど昨晩やってた『世界の怖い夜』で観た奴でしたけどそれはまあいい。やっぱり肝心の怪異が、ふだん鑑賞に使っているブラウン管のテレビではもうよく見えないのも気になりますが、それも正直どうでもいい、あとでPCにてもういっかい確認しますから。

 突出したものはないものの安定した仕上がりであり、前後篇の“オワリマシタ”はけっこうインパクトの強いエピソードなんですが、何が引っかかる、って、その“オワリマシタ”終盤にて、スタッフのプライヴェート写真が登場するんですが、うち1枚はラブホテルから出てくるところを撮影しているのに誰もそこには触れてないのが引っかかって仕方ありません。いや、もうちょっとそこは触れた方がいいんじゃないの? 或いは触れるべきじゃなかったんでないの? なんであっさりなかったことにしてるの? 長田演出補が普通に歩いているところよりインパクトが強いでしょそれ?!

 そこがあまりに気になって、シリーズでもハイレベルの不気味さだった怪奇映像の印象がちょっと薄れてしまっているのがなんだか勿体ない。女性演出補が常に気持ちの悪い絵柄のシャツを着ているのもちょっと目障りです……ほんとに、映像や取材の質は比較的安定してるんですから、あと少し配慮が欲しい。笑いや軽いフックを入れているつもりなら、ちょっとでいいから自発的に拾ってください。

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