“ハヤブサが守る家”。

 先週金・土は封切り映画を観に行くことが出来ませんでした(上映終了間際の作品は押さえましたけど)。なので今日は、早めに観ておきたかった作品を押さえるべく、TOHOシネマズ日本橋へ。

 鑑賞したのは、ランサム・リグズによるファンタジー小説ティム・バートン監督が映画化、同じ時を繰り返す空間で永遠に生き続ける異能の子供たちを巡る不可思議な冒険物語ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(字幕・2D・TCX)』(20世紀フォックス配給)。広告では3D版も上映される、という触れ込みだったのですが、調べてみたところ、3D版は吹替&MX4Dあるいは4DX版の組み合わせでしかかかっていないようなので、字幕版2Dのほうを選びました。吹替も嫌いじゃないんですけど。

 感覚的には、少し対象年齢を下げつつ、バートン監督らしいグロテスクさも採り入れた『ビッグ・フィッシュ』みたいでした。フリークに対する優しい眼差しが快い一方、そんな中にも嫉妬や反発といった負の感情もきちんと存在することを描き、それが物語にしっかりと奉仕している。こういう“異能者”の題材はもう出尽くした感があるんですが、本篇に登場する彼らはまた風変わりで、それがグロテスクだけど妙に魅力的、というのが如何にもバートン監督のテイストです。クライマックスの奇想天外なバトルに、エピローグ的に添えられる冒険まで、観ていて胸の高鳴る良作。『アリス・イン・ワンダーランド』は若干子供に、というより保護者におもねりすぎかな、と感じていたのですが、こちらは子供向けの配慮をしつつもバートン監督のアクも留めていて、個人的には納得のいく出来映えでした。

 蒐集した古い写真から物語を膨らませた、という原作もちょっと読んでみたい……のですが、東京創元社から『ハヤブサが守る家』の邦題で刊行されている原作はちょっとお高いのが困りもの。潮出版社から文庫での新訳が出てるんですが、文庫版という性質上、写真が入っているのかが解らない。買うにしても、現物を確かめてみないと後悔しそうです……こんど書店で眺めてくるか。

 鑑賞後はチェーンのうどん店で昼食を済ませて、取り急ぎ帰宅。

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