レンタルDVD鑑賞日記その522。

 3月にリリースされたシリーズ最新巻。奇妙な施設に潜入した一部始終を映した動画の背景を探る“地下施設”、犯罪の異様な顛末を追った“差出人不明”、ある儀式を巡る表題作など5篇を収録。

 これの先行作を劇場公開にするなど、順調に人気を獲得しているシリーズ……だと思うんですが、出来、という意味では正直、微妙。騙されてあげたいんだけど、どうもリアリティに欠けるのが困る。

 いちばん困ったのは2本目の“川釣り”です。合成臭さや芝居の拙さは許せても、そのあとに出てくるモノが、どう考えても現実的にはあり得ない状態なのが引っかかって仕方ない。あの状態になるまで見つからなかったとしたら、たぶんもっと分散しているか、汚れてるでしょうに。

 シチュエーション自体は面白いし、興味を惹かれる作り方をしているのに、あと2歩くらい物足りない出来映え。ドキュメンタリーの作り方にしても、『ほん呪』の系譜に連なりつつ、独自の路線を模索する気配も窺えるあたりには好感は持てるんですが、お願いだからもーちょっと気持ちよく便乗させてください。

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