ジャッキー版“戦場にかける橋”。

 この週末も観たい映画は多々封切られます、が、その一方で観ておきたい映画の上映か終わりかかってもいる。特に今日の1本は、絶対に外したくなかったので、他のすべてを排除して鑑賞してきました。

 劇場は、TOHOシネマズ西新井。天気予報から、このあたりは陽気が少し落ち着いている、と思ったので、バイクで行くつもりでいたのですが、木曜あたりから急に予報が不穏になった。もうチケットは取っちゃったし、最悪、余分にかかるけど電車で行くか、という覚悟まで固めたのですが、いざ出かける時間が近くなると、ギリギリ保ちそうな雰囲気になってきたので、「少しくらいなら降られても構わぬ!」と思い切ってバイクにてお出かけ。少し早めに現地入りし、映画鑑賞中に空腹で集中力を欠くことがないよう、軽く腹ごしらえもした上で劇場へ。

 本日の作品は、ジャッキー・チェン主演最新作、太平洋戦争当時の中国に実在した列車強盗が日本軍の侵攻を阻止するべく奮闘する様を描いたアクション・コメディレイルロード・タイガー(字幕)』(Presidio配給)

 成り行きから見出しみたいな印象を受けましたが、しかし本篇は、このところシリアスに傾斜しがちだったジャッキーとしては久々に、ナンセンスの域にまで踏み込んだコメディ・タッチに仕上げている。時代背景ゆえにどうしても日本人は悪役になってしまうのですが、しかしそんな悪役サイドの日本人もちゃんとコメディに奉仕している作りが見事。スタッフのわきまえた匙加減も絶妙なのですが、既に中国映画でのキャリアも豊かな池内博之の、しばしばジャッキーさえ食う怪演ぶりが効いているのは間違いない。惜しむらくは、これまでシリアス寄りの作品が多かったディン・シェン監督がコメディの表現においてはまだ洗練されていないこと。いまいちテンポが悪いし、大前提を把握していないと腑に落ちない描写も少なくない。でも、国籍に拘わらず伝わりやすいシチュエーションでの笑いもしっかり盛り込んでいて、充分に楽しい。お馴染みのNG集もちゃんと入ってますし。

 なおこの作品、今日でどこも完全に終了するわけではない。ただ、西新井では今日で終了ですし、続映しているところも1日1回くらいに絞られてしまっているので、そろそろ足を運ばねばならなかったのです。出来たら吹替版でも観ておきたいんですが……たぶん時間的に無理だ。

 鑑賞後は脇目もふらずに帰宅。行きとは違うルートを通ったところ、工事により片側交互通行になっている箇所がふたつもあって、思ったより時間がかかってしまいました……うちから西新井くらいまでなら、所要時間がバイクと自転車とでさほど変わらないのは、こういうところに原因があるんだろうなあ。

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