TOHOシネマズ上野“プレ”オープン。

 遂にこの日がやって来ました。私にとっていちばん訪問するのに都合のいい上野エリアから長らく姿を消していた映画館が復活するのです。だいぶ前からオープンを待ちわびていて、11月4日のグランドオープンも情報が出た直後ぐらいに把握、その後もず〜っと情報を追っていたところ、どうもテナントとして入る施設のグランドオープンに先駆けて上映が計画されていて、しかもその初日である今日から、一般客でもチケットを購入すれば入場できるらしい、と気づいた。というわけで、チケットが購入可能になった直後にネットで早々と席を確保、今朝、意気揚々と出かけてまいりました。

 まあ当然と言えば当然ですが、設備は実に綺麗。早めに到着してしまったので、さっそくトイレも借りたのですが、ジェットタオルの匂いも新品そのものという。

 ビル自体がそれほど大きい印象ではなく、座席数も日本橋より少ないはずですが、しかし実際に着席してみると、劇場内はそれほど小さな印象はない。心なしか座席がちょっと窮屈な気がしましたが、あれはたぶん、新しすぎて席が硬いだけだと思われます。

 個人的に、売店QUICPayが使えないのが若干面倒ですが、大きく気になるところはそのくらい。往路で検証した結果、徒歩でもさほど気負いなく移動できる距離で、しかも施設に駐輪場がきちんと併設され、駅からのアクセスも絶好。間違いなく、私にとっては最高の条件の劇場でした。とりあえず通い詰めて、だんだんと慣れていくことに致しましょう。

 ここで鑑賞する初めての作品に選んだのは、『プリズナーズ』などで現在注目の才能ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が挑んだ、リドリー・スコット出世作にして後世のSF作品に多大な影響を及ぼした傑作の正統続篇ブレードランナー2049(字幕・2D)』(Sony Pictures Entertainment配給)。……そうです、これを最初にすることに決めてしまったから、泥縄式に前作を観たのです。

 本当に完璧な続篇。前作の世界観を踏まえ膨らませた世界観の説得力もさりながら、前作の主題を更に深化させるプロットとなっているのが見事。表現ひとつひとつの間を重視し、沈黙の緊迫感も重んじた作り故に尺が長めになってますが、ほとんど気にならないはず。特に感心したのは、ハリソン・フォードが続投して演じる元ブレードランナーデッカードの扱いです。前作の決着については人それぞれの解釈があるはずですが、恐らく本篇の描写によってその解釈が崩された、というひとのほうが少ないはず。きちんと配慮し、そのうえでテーマを掘り下げた手腕にただただ脱帽。前作あってこそ、ではありますが、間違いなくSF映画の大傑作です。

 と、作品の内容には大満足でしたが、終わって劇場を出た頃にはもう14時をまわっている。近場で食事するところを探す気力もないくらい腹ぺこだったので、公共交通手段で戻り、近所のコンビニで軽い食事を買って帰宅しました。上野界隈で食事するところを開拓しなきゃなー……。

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