東京03 FROLIC A HOLIC『何が格好いいのか、まだ分からない。』at日本青年館ホール……および映画鑑賞。

 今月は何故かイベントが立て込んでおりましたが、間違いなく今日が目玉でした。本当は日中ゆっくりして心身ともに余裕をもって出かけたかったところですが、一方で午前中に出かける余裕がある数少ない一日でもある。そんなわけで、午前中に電車にてお出かけ……色々あってだいぶ肉体的には改善しつつあるのですが、まだ自転車で移動するにはちょっと不安があるのです、っていうか、それ以前にみぞれ交じりの雨がちらついていて自転車なんか乗ってられません。

 半月ぶりのTOHOシネマズ日本橋にて鑑賞したのは、午前十時の映画祭8上映作品、レオナルド・ディカプリオが知的障害のある少年を好演して高い評価を得たドラマギルバート・グレイプ』(シネセゾン初公開時配給)。明日で上映終了なので、滑り込みセーフでした。

 ……実は『レインマン』なんかもそうですが、個人的な理由から、こーいうテーマは身につまされて冷静に鑑賞出来てる気がしません。主要登場人物をあまり悪意をこめて描くことをせず、息苦しい状況をいちおうは打破する展開は観ていて清々しい、と評価する一方で、こんなに綺麗に収束することはまずないよな、と思ってしまう。ディカプリオやジョニー・デップの好演、穏やかだけど緊密な心情描写は確かに優れてますし、いい映画だとは思うんですが。ああ語りづらい。

 鑑賞後はいったん自宅最寄り駅まで戻り、付近のラーメン屋で昼食を摂ってから家に帰って少し仮眠。そして夕方になって、ふたたび電車を利用しました。

 訪れたのは日本青年館ホール。目当ては、東京03を中心としたユニットによる特別公演“東京03 FROLIC A HOLIC『何が格好いいのか、まだ分からない。』”です。

 毎年単独でツアーを行いながらも競争率が高い東京03ですが、今回の公演から、スマートフォン向け公式アプリの会員向けに先行抽選が実施されていました。リリース直後にそれに気づいて、ものは試し、と申し込んでみたら、見事に第1候補に掲げていた初日の回が確保出来てしまいました。来ないわけにはいかない。

 しかも今回、チケットを発券してみて驚いたことに、座席番号は“1C−15”。前から3列目、しかも通路寄りで、ほとんど前を遮るものがない絶好のポジション。どういうわけか、先週の『徒然チルドレン』バレンタイン大反省会の座席とほとんど似たような場所。このふたつに加え、新耳袋トークライブ年間パス最後の枠への滑り込み。3つも続けば断言したっていいでしょう、今月は引きがいいと。せっかくの幸運、満喫させていただきました。

 まだ初日ゆえ、念のために詳細は伏せますが、大変面白かった。とにかく隅々まで私の好きなタイプの公演だったのです。東京03×放送作家オークラのラインが得意とするネタで構築された長篇のコントを、ノリノリで厚みのあるジャズの生演奏と、プロジェクションマッピングも用いた舞台装置で彩っている。演者の身体と最小限の小道具で済むようなネタももちろん好きですが、舞台装置を巧みに駆使した、ここでしか味わえない楽しさが絶品。恐らく出演者の誰にも感心がない状態で観ても面白いはずですが、東京03のネタ作りのスタイルに自己言及するような話もあって、ファンならより興味深い。

 ちなみにこの公演、日替わりでスペシャルゲストが登壇することになっていて、初日はドランクドラゴン塚地武雅川栄李奈のふたり。初日を観ただけで、ゲストをどういう風に絡めていくのか、はだいたい察しがついたのですが、これもとりあえず伏せておきます。ただ、最終日に予定されているライブビューイング、最悪の場合、上映中に終わらない危険を孕んでいる、とだけは申し添えておきます……だって、よりによってザキヤマなんだもん……。

 こういう公演を訪れたときは出来るだけ、最低でもパンフレットぐらいは買っておきます。予めグッズの情報は確認してあったので、豪華装幀のパンフレットと、普段使いも出来そうなステンレスボトルを購入。それから、だいぶ悩んだ挙句に、東京03の過去の単独公演を収録したDVDも1枚買いました……もともと、これだけは確保しておきたい、という回があったのと、会場限定特典であるトートバッグ目当てで。当初は、公演のオープニング曲とエンディング曲を収録したCD−Rが貰える、というので、生演奏を担当するGentle Forest Jazz BandのCDを買うつもりでいたんですけど、テーマ曲は後日配信でも購入出来るらしいので後回し。

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