久しぶりに帰ってきたシェーン。

 今年の午前十時の映画祭9、世間的に長期の休日が入るところでは、週1でプログラムが切り替わります。ゴールデンウィーク期間につき、今コマの作品も一週限り……金曜日にプログラムが切り替わるので、今コマの作品がゴールデンウィークにかかってるのは実質3日だけなんで、普段から通っている人間からしてみると、この時期だけやたら忙しないだけ、という印象なんですが。ともあれ、今回もコンプリートを目指す以上は、きっちり押さえるために出かけてきました。雨の予報が出ているので、今日は電車移動です。

 今コマの作品は、ジョージ・スティーヴンス監督による西部劇の歴史的傑作、嫌がらせを受けながらも土地に根を下ろそうとする家族と、心優しい流れ者との交流を描いたシェーン』(パラマウント初公開時配給)。第2回以来の鑑賞、なので、たぶんデジタル版で観るのは初めて。

 いい映画は何度観てもいい。演技の組み立てとか、表情の拾い方、景色の撮り方とかに今との隔たりを感じますが、人々の心情に静かに寄り添っていく筆致が心地好い。そして、それらがクライマックスまで静かな盛り上がりを重ねて、最後に爆発する。西部劇というジャンルの終焉をも諦観と共に包みこむラストシーンはやはり秀逸です……ただ、よくよく考えると、他のシーンでは馬車で移動している距離を、徒歩で走りきったジョーイがどーかしてるように見えますが、まあそこはそれ。

 今日は家に食事があるはずなので、何も食べず買わずに帰宅。雨は降ってませんでしたが、やたらと寒くて、うろついたり店の前で並んだりなんかしていられる気分でもなかった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました