念願の1本でした。

 早くも4度目となる午前十時の映画祭9鑑賞に行ってきました。ようやく陽気もよくなったので、今日は自転車にて移動……体調の都合でこのところまた漕がない日が続いていたため、前なら屁でもなかった日本橋までの距離がけっこう堪えました……もーちょっとこまめに動かないとダメだ、やっぱり。

 ゴールデンウィーク期間の終了でふたたび2週切替に戻った今コマの作品は、フランシス・フォード・コッポラ監督1979年の作品、ベトナム戦争の壮絶な様相を描きだして世界的に絶賛された戦争映画の傑作地獄の黙示録 劇場公開版<デジタルリマスター>』(日本ヘラルド初公開時配給)。午前十時の映画祭が継続的に催されるようになって以来ずーっと、採り上げてくれないかなー、と思っていた1本です。どーせなら大スクリーンで初体験したかったので。

 ああこれは確かに凄い。冒頭から畳みかけるように繰り出される、壮絶極まる戦況。それらの描写のリアリティが、カーツ大佐の至った“狂気”を裏打ちしていく。恐ろしいのは、描き出される戦場の有様がある意味では“魅力的”に映るということ。戦場でサーフィンすることに固執する指揮官や、最前線で銃弾が飛び交う様、そしてジャングルに残る戦闘の痕跡の描写など、いずれもハッとするくらいに印象的。だからこそ、カーツ大佐、ひいては彼を目指して進むウィラード太尉や随行者たちの陥る狂気の深さが実感できる。まったく色褪せたところのない大傑作。

 帰りは神保町まで回り道をして、久々に大手チェーンのうどん店で昼食を摂ってから自宅へ。辿り着くなり、疲れと暑さでしばしダウンするのでありました……体力つけないとダメだなー……。

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