3日連続で“家族”の映画。

 今日も朝から映画鑑賞です。最寄りのTOHOシネマズ上野なので、行きは運動がてら徒歩にしました……若干出かけるのが遅くて、少しギリギリの到着になってしまいましたが、本篇には間に合ったので問題なし。

 鑑賞したのは、本年度のカンヌ映画祭パルムドールに輝いた是枝裕和監督最新作、犯罪で結ばれた“家族”の姿を描く万引き家族』(GAGA配給)。正式公開は来週ですが、栄誉を祝して先行で上映されたのです。

 是枝監督の集大成、という評を目にしましたが、ほんとにその通りだと思う。私はたぶん3作くらいしか観てないのですが、それでも、そこで描かれた要素がいっそう研ぎ澄まされて表現されている。そして、あんまり詳しくは書けませんが、たぶんこんな感情に観るひとを導く作品は稀。過程の描写が、微かな緊張感を維持しつつもひたすらに優しく美しいことが、終盤になってどんどん胸にのしかかってくる。彼らのやっていることは正しくない、けれど本当に間違ってるのか? という気持ちにさせられてしまう。あの結末に不満を抱くひとは多いはずですが、そう感じさせてしまうことこそがこの作品の真骨頂なのでしょう。まったく隙がない。映画祭では満場一致で最高賞の授与となったそうですが、他の作品を観てなくても納得の結果だと思う。

 鑑賞後は、まずちょっと寄り道をして荷物を引き取り、それから上野駅まで足を伸ばして、構内のスープストックトーキョーで持ち帰りのカップを購入してから帰宅……ちょっとだけ寄り道、のはずが、試しに移動距離を測ってみたら、うちから映画館までよりも長い距離を歩いていたという……。

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