それでも金が欲しいのか?

 明日は新作封切りの日、翻って今日は、上映終了となる作品が出てくる。そんななかに、これは是が非でも観ておきたい、と思っていた1本があったので、選択の余地なくお出かけと相成りました。TOHOシネマズ日比谷オープンでの最終日の上映は僅か2回、うち1回は13時10分スタートと、私にとってはあんまり好ましくない時間帯なので、16時5分スタートの本当に最終回の鑑賞でした。しかも到着してすぐパンフレットを買ったら、「見本誌を除けばこれが最後です」とか言われてしまうし。

 というわけで完全に駆け込みで鑑賞した今日の作品は、1973年に実際に起きた誘拐事件をもとに、母親と誘拐犯、更に世界屈指の大富豪である祖父という異様な三つ巴の戦いを描いたゲティ家の身代金』(KADOKAWA配給)

 ぶっちゃけこの作品は出来云々以前に、公開直前のトラブルと大逆転劇のほうで延々語り継がれてしまいそうなんですが、その辺は感想の方にちょっと書いておくとして、映画としてはさすがにリドリー・スコット、完璧すぎるヴィジュアルと緊迫感豊かな描写で最後まで気を逸らしません。序盤のクリストファー・プラマー演じる大富豪の言動のインパクトが強すぎて見失いがちですが、しかし本質的には誘拐する側もされる側もプロゆえに、一般的な誘拐ものと違った面白さとインパクトがある。結果的に大富豪のエゴに翻弄される“一般人”としての母の葛藤や、いまよりもはるかに苛烈なメディアスクラムの片鱗も織り込まれていて重厚。見応えがありました。

 ちなみに今日も、一昨日に続きバイクでの移動でした。こないだは、いつも使っていた駐車場がバイクのみ満車の表示で、やむなく第2候補を利用しましたが、今日は……やっぱり第1候補は満車でした。ここが近隣でいちばん安い、ということが知れ渡ってしまったのかも知れません。時間を計算して、のんびりしている余裕はない、と悟り、いつもならちゃんと終わりまで見届けるエンドロールを途中で諦めて退出したのですが、発生した駐車料金は、怖れていた通り、1時間分上乗せされていたのでした。これならエンドロール全部観ても同じだった……。

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