黒澤明特集ファイナル。

 プログラム切替後最初の火曜日につき、午前十時の映画祭9を観てきました。各地に被害をもたらした雨もどうやら収まり、天気はすっかり良くなったので、自転車にてお出かけ……いまの体力的に、あんまり暑いなかをうろつきたくないんですが、そうかと言って乗らずにいると鈍るので、ちゃんと備えをした上で出発。そうすると案外平気だったりするんですが。

 いつもの通りTOHOシネマズ日本橋にて鑑賞した本日の作品は、『七人の侍』から3作連続の黒澤明監督特集掉尾を飾る1本、あの謎の浪人が、頼りない若侍を智恵と剣技で手助けする痛快時代劇椿三十郎(1962)』(初公開時配給)

 前作同様、圧倒的に面白い。2007年、脚本を変えず織田裕二主演でリメイクしたほうを観ているので、だいたいの話の内容は解ってたんですが、それでも盤石の面白さ。突如として容喙し若侍たちを困惑させつつも悪漢たちを手玉に取る三十郎、随所で愚かな振る舞いをするけれど一途で愛らしい若侍たち、非常時にも拘わらず悠然とした態度で三十郎すら困惑させる女性陣に、思わぬ“活躍”をする人質・木村といったキャラクター陣の魅力的な言動でうまく緩急をつけつつ、最後まで勢いよく突き進む。96分という尺も最高に手頃で、『用心棒』同様に素晴らしい娯楽映画。前作以上に立ち回りは派手になってますが、奥方のひと言で三十郎に遠慮が見られるのも可笑しい。今回も楽しかった。次はこの映画祭の定番のひとつでありミュージカル映画の代名詞、『雨に唄えば』です。

 今日は近場で食べるところを捜すのも億劫だったので、自宅近くのコンビニで昼食を買って帰宅。思っていたほど体力的には消耗してない――ただし、やっぱり暑さにやられて、夕方までは若干グロッキーになっておりました。

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