ひとは、見たいようにものを見る。

 プログラム切替直後の火曜日は午前十時の映画祭9を観に行く日……ようやく通常のスケジュールに戻りました。以後、今年度終了まではこのペースを保つ予定。

 体力のほうに不安があるので、今回の移動は電車です。いつものTOHOシネマズ日本橋にて鑑賞したのは、名優ピーター・セラーズが映画化を熱望した作品、知識も欲もない庭師が、周りの思い込みであり得ない“出世”を遂げる様を描いた『チャンス』(Warner bros.初公開時配給)。だいぶ前にピーター・セラーズの伝記映画『ライフ・イズ・コメディ』を観て以来、 ず~っと気になっていた1本です。

 分類としてはコメディなんでしょうけど、基本的には笑えない。なんだか、こういうことは何処にでも起きていそうな気がして。悪意も善意もなく、ただ問われたことを、自分の知っている世界の中だけで答えているのに、周りが勝手に解釈してしまう。異様に風刺の効いた作品です……という解釈も作り手の掌の上で転がされてるだけかも。本当に邪気をいっさい感じさせない不思議な佇まいの主人公を、異様なまでの説得力で演じきったピーター・セラーズはやっぱり圧巻でした。

 鑑賞後はいつもと違う路線を乗り継いで、本駒込にある四代目けいすけへ。毎月22日はつけ麺のつけ汁を食べ比べできるセットで提供していることを思い出したら、他で食事することが考えられなくなりました。食べ比べセットは券売機の麺少なめのボタンが使えないので、まだ体調に不安のある状態で食べきれるかがちょっと心配でしたが……杞憂でした。まったく滞りなく完食しました。

 その後、用足しのためにどーしても経由したい場所があったため、あえて徒歩にて移動……しかし肝心の用事は、目的地が混雑していたため先送り。単に、余分に疲れただけでした。

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