電車移動のほうが疲れる。

 私の母は週に数回、午前中にお仕事をしているのですが、今週は別のかたにシフトの交代を頼まれたために、今日は空いている。映画を観に行きたい、というので、この前の土曜日、新耳袋トークライブのついでに行くか考えていた作品を持ってくることに。

 ……が、そのつもりで調べ始めてから、今日は3ヶ月にいちど、池袋のクリニックに通院する日だったことを思い出した。しかし幸いに、目当ての作品を置き観に行くつもりだったのは豊洲、池袋から有楽町線1本で行ける。母とは豊洲で落ち合うことにして、私は一足早く、診察を受けてくるために出発。

 万一診察が遅くなると間に合わないタイトなスケジュールでしたが、幸い今回も特に問題はなく、余裕で豊洲に到着しました。

 というわけで、今年4度目のユナイテッド・シネマ豊洲にて鑑賞した本日の作品は、『永遠のこどもたち』の脚本を担当したセルヒオ・G・サンチェス初監督作品、訳あってイギリスからアメリカに移り住んだ一家を襲う恐怖を、美しい映像と情感に満ちたトーンで描いたマローボーン家の掟』(kino films配給)

永遠のこどもたち』の脚本家の作品で、“衝撃の結末”と謳ってますから、たぶん母も好きなタイプだろう、と見込んで誘ったのですが、大正解でした。前半がちょっと間延びした感はありますが、終始秘密を孕んだ緻密な語りが中盤以降で効いてくる。ぶっちゃけ私も母も早い段階で仕掛けには気づいたんですが、それでもあの終盤のドラマの作りには魅せられました。無理な光を使わない絵作りが、朽ちかけた家を舞台にしながらも情感に満ちていて、映画としての醍醐味にも満ちている――なんか、観終わってしばらく経ってから、これはとてもいい作品に思えてきました。そのうちもういっかいくらい観たい。

 鑑賞後、ひとりならすぐそばのラーメン店に入りますが、今日は蕎麦屋に赴いて昼食。そのあと、ちょっとくらい買い物をしてこようか、とも思ったのですが――私は一昨日くらいから完全に風邪気味で、そうでなくても乏しい体力を消耗している。しかも今朝は変な時間に目醒めてしまったので、映画を観ているときからずーっと眠い。そんなわけで、食事のあとは寄り道もせずに帰宅しました――今日みたいな体調だと、たぶんバイクのほうがまだ楽でした……。

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