『引っ越し大名!』初日舞台挨拶全国同時中継付き上映 at TOHOシネマズ日本橋。

 さいきん、話題作の初日舞台挨拶は全国の劇場で同時中継する傾向にあります。あまり生で観る、ということにそれほど執着のない私にはうってつけなんですが、他方で舞台挨拶そのものにそれほど関心もないので、わざわざ観に来る機会がありませんでした。しかし今日は、あれこれと予定を探っているうちに、「あ、これ、ちょうどいい」というスケジュールを発見し、ほぼ衝動的にチケットを押さえてしまいました……もともと観るつもりだったのも確かだし。

 用事を済ませたあと、電車で映画館へと直行。ギリギリかと思いきや、余裕がありすぎて時間を多少持て余し、しばしボーっと突っ立ってました。

 18時35分より舞台挨拶がスタート。実際に開催されているのは丸の内ピカデリーです。客席の間を通り、演者がひとりずつ登壇すると、そのたびにカメラに向かってサインをする、という趣向。サインを施したアクリルパネルは、全国で生中継を鑑賞している観客にプレゼントするんだそーです。半券を葉書に貼って応募する仕組みらしい。

 舞台挨拶は、予めTwitterで募った質問を箱の中から無作為に引いていくかたちで進行しました。他の出演者のチャーミングなポイントやエピソードは? という質問や、星野源高橋一生濱田岳という物語の中心人物3人に“ホワイトアスパラ三兄弟”という仇名をつけた飯尾和樹に仇名をつけるなら、といった質問がありましたが、よく解ったのは出演者の仲の良さでした。何故か終始声の小さい高橋にその都度ツッコんだり、及川光博が飯尾にいい仇名をつけたあとに一同で星野を“ギャグ大名”と囃したてて追い込んだり、と和気藹々で進みました。如何せん、上映前の挨拶だったために、ネタばらしになるような発言が出来ないために歯痒い場面もあったようですが、ちゃんと見所を示唆してくれたのは有り難い。

 30分以上の、短めというわりにはけっこう実の詰まった挨拶のあと、普通に予告篇を挟んでからいよいよ引っ越し大名!』(松竹配給)上映です。

 挨拶の冒頭で犬童一心監督が自信を覗かせてましたが、確かにこれは面白い。話は極めて明瞭、展開も解り易いのに、しっかり時代背景に取材していて真実味がある。時代劇の作法を守りつつも、パワハラめいた言動をする上司を合理的にやり込めたり、女性達の存在を立てたり、と現代的なメッセージを盛り込み、細かなところにユーモアも鏤められている。クライマックスのチャンバラに若干取って付けたような感覚があるのが少々惜しまれますが、それもまた時代劇のお約束を押さえつつもテンポよく痛快に魅せている、という点で決して安易に作っていない。同じ脚本家による『超高速!参勤交代』を超える、優秀な娯楽時代劇でした。

 今日も鑑賞後はまっすぐ帰宅……ちなみに明日も映画を観に行く。

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