この役者陣はズルい。

 勤労感謝の日も例によって映画鑑賞です。きょう観る作品は、母も興味を持っていたので、予定を調整してふたりで出かけてきました。

 劇場はTOHOシネマズ日本橋、鑑賞したのは『孤狼の血』の白石和彌監督作品、暴力を繰り返す父親を殺して刑に服した母と、15年振りに再会した子供たちの複雑な感情の交錯を描きだしたひとよ』(日活配給)

 実はこれが白石作品初鑑賞。他の作品は解りませんが、少なくとも本篇から判断する限り、確かに巧い。父親を殺害した母親をどう受け入れるか、という厄介な課題に、世間の反応も絶妙な匙加減で織り込みつつ、終始誠実に対峙し続ける。穏やかに綴られているのにずっと微妙な緊張感があって、やけに惹きつけられます。本篇が終わっても決して何らかの解決にはなっていないのに、それでいて不思議な解放感がある。よく練られた脚本と絶妙なロケーション、そしてこれ以上ないくらい最高のキャストが揃って成り立つ、極上の映画でした。佐藤健鈴木亮平松岡茉優という若手演技派の3人の実力をとことん引き出しているだけでも一見の価値がある。

 鑑賞後は、コレド室町の地下やにほんばし島根館で買い物をしてから、自宅に帰って昼食。また新しいラーメン店を開拓したくなってるんですが、きょうびのラーメン屋で提供される量は母には多すぎる傾向にありますし、まして私自身がまだ訪れたことのない店に連れて行くのはリスクが高い……そもそも祝日にどの程度混んでいるのかも予測がつきませんし。こんど、ひとりで来たときに改めて探します。

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