3度目の寅さんは、vs.世界のミフネ。

 きょうの行き先は、TOHOシネマズ日本橋です。昨晩は激しい雨でしたが、一夜明けて好天に恵まれたので、自転車にて移動……体力はついたけど、自転車を漕ぐ回数が減ってるので、たまに乗るとけっこうしんどい。それでも、うちから日本橋くらいの距離なら堪えなくなったのは確か。暑いので疲れはしてますが、息は切れてませんでした。自転車はペダルを止めても惰性で走ってくれるので、けっこうサボれるし。
 鑑賞したのは、先月から始まった“寅さん”シリーズの特別上映より1987年公開の第38作、知床で出会った獣医と、その家族や周囲のひとびとと寅さんとの交流を描く『男はつらいよ 知床慕情(TCX)』(松竹配給)
 なんでかマドンナよりも男性俳優のゲストを基準に選んでしまってますが、今回も目当ては“世界のミフネ”こと三船敏郎……だったんですが、いざ観てみたら、淡路恵子の演技に圧倒されてしまった。いや、役柄は決して派手ではないし、それほど主張もしていない。なのに、オーラを発揮しながらも決してメインを邪魔しない素晴らしいバランス感覚、そして気づけば実質ストーリー上のヒロインとして成立してしまってる凄さ。寅さん基準で言えばマドンナは三船の娘を演じた竹下景子のはずなんですが、彼女は知床パートと柴又パートのリンクとしては必要ながら三船&淡路の陰に隠れてしまってる。ちょっと損な役回りです。
 ちなみにこの作品、当時は「完結篇か?」と疑われた、という説が出てたそうです。観てみると、ちょっと頷けるところもある。私はまだこれが3作目なので断言はしかねますが、このあいだ観た『~寅次郎夕焼け小焼け』と比較しても定型が崩れ、一歩間違えれば寅さんが知床に腰を据えそうな流れになっている。そこから、第1作を彷彿とさせるラストシーンになっていて、確かに構図として綺麗に収束してるのです。実際には、渥美清の生前だけでもここから10作続くわけですが、気分的にここで締めくくってもいい……なので、この特集上映、もう1本観てくるかどうか、ちょっと迷ってます。まあたぶん行くけど。

 鑑賞後、自転車を漕ぎつつ、お昼はどうしよ、と思案してましたが、魁 肉盛りつけ麺六代目けいすけ 湯島店に寄り道して食べることに。ここも仕切りをつけたり、空いた席の消毒を丁寧にしたり、と色々工夫をしているために回転が悪くなってる印象でしたが、それでも私が着いたときはほぼ満席状態だったので、何とかやっていってる様子。安心しつつ、ここでの私にとってのお定まりである辛肉盛りつけ麺に、温泉玉子のトッピングを注文。
 帰宅後、ひと眠りしてから、朝に出来なかった『Fit Boxing』のエクササイズをこなしたのですが……日本橋は私にとって近場とは言い条、自転車で出かけた日にいつもと同じメニュー、というのはさすがにオーバーワークだった気がします。そして、そういうときに限って苦手なステップが入ってくるし。ようやくうまくカウントさせるコツが掴めてきたけど、それだけに外すと悔しいのよ。

コメント

  1. […] 原作&監督:山田洋次 / 脚本:山田洋次、朝間義隆 /  […]

タイトルとURLをコピーしました