久々の4DXは、サイバーテロvs.正義のお巡りさん。

 7月いっぱいずーっとぐずついた陽気でしたが、8月になっていよいよ梅雨明け。バイク乗りにとって出かけやすい気候になりました――まあ、何せむき出しなので陽射しに遠赤外線で焼かれてる気分になりますし、世間的には新型コロナウイルスが収束にほど遠く外出にも気を遣う状況ですが、ちゃんと出来る範囲で対策して出かけます。
 今日の劇場はユナイテッド・シネマ豊洲です。とにかくここはバイクの駐車場が解りやすいので重宝します……とは言い条、バイク乗りにもそれが知られてきてしまったみたいで、ちょっと時間帯が遅くなると空きがなくなる傾向にあります。出入りも多いので、たいてい何とか突っ込めるのですが、いつか急いでいるときに困った事態になりそうでちと怖い。
 鑑賞したのは、1988年に当時としては珍しい複数メディア同時進行で展開された作品の劇場版、各地で産業用ロボット“レイバー”の暴走が相次ぐ事件に、厄介者揃いの警視庁特車二課が挑んだ長篇作品に、4DX効果を追加して復活させた機動警察パトレイバー the Movie 4DX2D』(ユナイテッド・シネマ配給)。漫画版はほぼ初期からの読者で、さすがにそんな金はなかったためOVA版までは観てなかったものの、この劇場版は恐らく地上波あたりでいちど鑑賞している。とはいえあまりに昔のことで、細かいところは忘れてましたから、この4DX版で久々に観てみる気になりました……ていうか、4D作品じたいが3年ぶりくらいです。あんまり必要性は感じないし、効果を担当したスタッフのセンスによっては却って集中を妨げる出来になることもあったので、けっこう敬遠していたので……。
 もともと設定やストーリーの組み立てが好みで、何なら影響を受けてる、と言い切るぐらいなので、内容はもちろん心底楽しみました。4DXとしての見せ場がなかなか来ないものの、ちょっとずつ浮き彫りになる犯人像や、愛すべき食わせ者・後藤隊長の人の悪さも出てて、ミステリ・ドラマとして面白い。
 そして案の定、クライマックスで4DXの効果が存分に発揮されてます。レイバーの搭乗員の感覚を疑似体験できるのも素敵ですが、何せこのクライマックスは台風到来のなかで展開する。屋外に出れば雨は降るわ風は吹くわ、で、ずぶ濡れ、とまでは言わないまでもけっこう濡れます。楽しくて仕方ありませんが、鑑賞時は心構えをしておきましょう。荷物は大人しくロッカーに仕舞って来てください。
 当時はカラスのイメージや、インパクトの強い“サイバーテロ”という要素が印象に残ってたんですが、いま観るとやっぱりキャラクターや彼らのやり取りが魅力的です。個人的にやられた、と思ったのは、香貫花・クランシーが満を持して登場するくだり。あの台詞は言ってみたくなる……間違いなく裏に連れて行かれますが。
 ちなみにこの作品、ちゃんとパンフレットも販売されてる。2種類逢って、ひとつは初公開時のパンフレットを縮刷、おまけを追加したものと、今回の4DXに合わせて制作されたもの。アニメ映画によくある通り、まあまあなお値段なので、比較してどちらか1冊を買うつもりでいたのですが――両方振り切れてました。
 帰宅後、他の劇場に問い合わせてみましたがそちらも売り切れ、しかも、劇場公開中に再度入荷できるか断言できない、という返答。やむなく、シリーズの版権を所有するジェンコがAmazon.co.jpを介して行っている通販で注文しました。そっちも19日にならないと再入荷しないようですし、送料500円かかるけど、まあしょうがない。どーせ送料がかかるなら、と両方注文してしまったのは……なんかうまく罠にかけられた気がしなくもないが!

 映画鑑賞のあとは、豊洲での恒例どおりに、劇場並びのラーメン店で昼食。たまには夏期メニューを頼むか、と行く前は考えるんですけど、その場に来ると、けっきょくいつもの奴を頼んでしまう。我ながら、食については保守的だと思う。
 行きはまだどんよりとした雲が広がっていたものの、帰りは強い陽射しが照りつける好天。気持ちよく……はない。走っているあいだはいいけれど、陽射しが強すぎて、ジーンズを履いてても足が焼けそうです。それでも、電車やバスよりは周囲に気を遣わずに済むので、たぶん8月中は、台風が来ない限りはバイクで行けるところメインになる、はず。台風、少ないといいなあ。

コメント

  1. […] 原題:“Mobile Police Patrabor the Movie” / 企画&原作:ヘッドギア / 監督:押井守 /  […]

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