どうにもならない、けど、そのうちに。

 なんか気乗りしない、という気分に見舞われ、珍しく自発的に映画館通いをやめてましたが――限界です。私はこれで、けっこう出歩きたいたちなのです。幸い今日は、観たいものがちょうどいい時間にかかっていたので、朝からお出かけ。
 向かったのは、ユナイテッド・シネマ豊洲。鑑賞したのは、志村貴子の同題オムニバス漫画から抜粋したエピソードをアニメ化、様々なひとたちのままならない恋愛模様をちょっと赤裸々に描き出したどうにかなる日々』(Pony Canyon配給)
 原作はもともと性描写を許容している媒体での発表、なのでけっこうどぎついエピソードもあるんですが、なかなか巧いところを抜き出し、適度にマイルドにしてる。昔の恋が結んでしまった縁や、日々に彩りを欲しているひと、そして年上の女性がもたらす“性”にちょっとかき乱される男の子と女の子。異性同士や幼馴染み、大人と子供、といった色々な要素が絶妙に入り乱れていて、どこかしらに観る者の記憶を刺激するような語り口。それぞれに、派手な見せ場はないんですが、ちょっとした心の変化が作り出す鬱屈や終幕の開放感が心地よい。言葉や表情の端々に滲む過去の物語や心情が味わい深い、良い作品でした。
 ちなみに本篇の前に、劇場のみの上映特典(と銘打ってはいるけどたぶん映像ソフトには収録されるんだろーなー)として、1本目のエピソードで共演する花澤香菜と小松未可子の対談が流れます……そういやふたりとも新婚だよね、新婚早々百合なんだね、と妙な感想を抱いてしまった。なお、公開第1週の入場者特典も原作者による彼女たちの後日譚だったりする……個人的には、ラストの2本連作になってるしんちゃん・小夜子・みかちゃんの後日譚が読みたい気がするんですが、そのためには再来週、もういっかい足を運ばないとダメらしい。

 鑑賞後は毎度の如く、ど・みそに立ち寄って昼食を摂り、他に用もないのですぐに帰宅。何せ映画が1時間ぐらいしかないもので、家に着いたのは12時半。短めならいける、と気づいて、そのまんま『Fit Boxing』も済ませてしまいました。

コメント

  1. […] 原作:志村貴子(太田出版・刊) / 監督&音響監督:佐藤卓哉 /  […]

  2. […]  ……27日の項目を用意してるときにふと気がついたのです。 […]

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