20年後の“魔女見習い”たち。

 本日の映画鑑賞はTOHOシネマズ上野で10時50分スタート……思いっ切り時間に余裕があるので、ちゃんと朝の運動を済ませてから出かけました。体力強化45分、ではなく35分の設定にしましたけど。移動が自転車なので、その分は体力を残さないと。
 観てきたのは、『おジャ魔女どれみ』20周年記念作品、幼い頃に『どれみ』に親しんできた女性たちが大人になって経験する挫折と、『どれみ』聖地巡礼を経て体験する出会いや成長を描く魔女見習いをさがして』(東映配給)
 実は私、『おジャ魔女どれみ』はまっっったく観てません。そもそもターゲットの世代ではなかったので当然ですが、にも拘わらずこれが気になってたのは、20年前の作品の記念として、成長したもと視聴者の女の子の目線で綴る、というコンセプトに惹かれたから、だったりする。こういう発想が大好きなのです私ゃ。なので、『どれみ』自体は観ないまんまで鑑賞したらどう感じるのか、それを確かめるためにも、あえて『どれみ』シリーズの予習などせずに鑑賞した次第。
 ……思ってた以上に良かった。普通に、上質の“少し大人の青春映画”でした。
 シリーズの設定やモチーフを随所に鏤めつつ、主人公3人の設定や人物像は現代的でものすごくリアル。3人それぞれ生きる上で不器用な悩みがあって、それを突破するためのきっかけとして、過去の『どれみ』という作品の要素を見事に活かしてる。みな悩みに綺麗な決着がつくわけではないけれど、納得のいくかたちで区切りをつけているのもいい。
 内容的には『メリー・ポピンズ』みたいな実写とのミックスでも良さそうなんですが、全篇を『どれみ』シリーズと同じタッチで映像化することで、両者の境目をなくしているのがこの場合は正しい。なにせ私はもとのシリーズにまったく接してないので客観的にその趣向を楽しんでましたが、リアルタイム、或いはレイカのように少し遅れて配信で接したような世代でも、この作りだと世界のなかに入り込んでいけるのではなかろうか。私には羨ましくさえある。
『どれみ』を観てなくても楽しめる秀作です。実際観てない私が言うんだから間違いない。パンフレットを読むと、私みたいな層が観ることも想定していたようなので、その意味でも成功してると思う。

 ……本当は今日は、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を再鑑賞するつもりだったんです。機会があればもういっかい観たい、とは思ってたんですが、大ヒットを祝して、新たにDolby Cinemaでの上映が始まるので、せっかくだから最初の土曜日に駆けつけるつもりでした。
 しかし、チケットが発売する時間帯にそのことを失念していて、たぶん30分ほど過ぎてから慌てて丸の内ピカデリーのサイトを確認したら、土曜日の回はすべて売り切れてました……Dolby Cinema限定の入場者特典も用意されるそうですから、そりゃあ競争も激しくなるわ。
 そういう事情で、もうちょっとあとに観るつもりでいた『魔女見習いをさがして』を前倒しにしたわけです。でもこれはこれで、早く観て正解でした。
 ちなみにこの作品の観客層、劇場に足を運ぶまでは、『プリキュア』みたいに子供連れに交じる羽目になるのかしら、と戦々恐々としてましたが、PRがうまく行き届いていたようで、年代的には二十代から三十代くらいの男女が大半、子供連れの姿はほとんどありませんでした。
 ……ただ、この年齢層からすると、本篇前にかかる予告篇やマナー・ムービーの設定は間違いだったと思う。『STAND BY ME ドラえもん 2』までは許容するとしても『ポケットモンスター ココ』はどうなんだ。いやそれ以前に、小島よしおがちびゴジラと踊るマナームービーはさすがに場違い過ぎるだろ。

 鑑賞後は、久しぶりにラーメン店の新規開拓に挑戦。まあ、映画館のある御徒町界隈はもともとレベルの高い店がひしめき合っているので、情報をある程度押さえていけばハズレはない。実際、本日訪れたお店もアタリでした。

コメント

  1. […] 英題:“Looking for Magical Doremi” / 監督:佐藤順一、鎌谷悠 /  […]

  2. […]  14日、映画鑑賞ののち、またぞろラーメン店に足を運んで昼食を摂りました。 […]

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