待ちに待った、ハリウッド超大作。

 映画館での鑑賞も、今回が99本目――“映画”じゃないのとか、再鑑賞も含んでいるので、新たに観た作品数はもっと少ないのですが、それでもコロナ禍の今年としては充分。この次が節目の100本目だし、せっかくなら爽快なものを、と考えて決めていた作品がありました。
 封切はきのう、なのでなんとなく、座席の埋まり具合を水曜日からちらちら確認していたのですが、どうも芳しくない。これは、北米での新作封切がままならず、日本への輸入も後回しになっているなか、北米公開よりも先に封切る、という英断を下してくれたお陰でようやく届いた、今年極めて希少な“ハリウッド超大作”です。そこまでしてくれたんだから、映画好きとしてはできる限りヒットして欲しいんですけど、週末の座席の埋まり方がいまひとつ振るわない印象。ならば、せめて1席ぐらい埋めてあげよう、とこちらも予定を繰り上げてきょう足を運んだ次第。たったひとりじゃ興収にまったく影響しないのは承知してますけど、そこは気持ちです。

 映画館は丸の内ピカデリー。10時、という上映開始時間はちょっと微妙だな、と思っていたら、案の定、近隣でいちばんお安いバイク駐車場はきっちり埋まっていた。覚悟はしてたので、すぐに別の駐車場に移動。映画館まではまあまあ距離があるんですが、そこまで含めて余裕を持たせて移動したので、無事間に合いました。
 鑑賞したのは、《DCエクステンデッド・ユニヴァース》最新作、考古学者にして神々の血を引く力で人々を救うダイアナの、騒乱と静かな緊張に満ちた時代の活躍を描くワンダーウーマン1984(字幕・Dolby Cinema)』(Warner Bros.配給)
 とにかく正統派のハリウッド流娯楽大作に植えていたところだったので、ぶっちゃけ出来はどっちでも良かったんですが、さすがに前作の布陣を受け継いだだけあって迫力も質も見事。冒頭からダイアナの優れた身体能力を見せつけつつ、スムーズに大きな事件へと繋いでいく。ダイアナ自身の心の傷にも触れながら、ある意味では最も絶望的なかたちで滅亡へと突き進んでいく世界。予告にも使われた複数のトラックのあいだを疾走しながらの戦闘や、警備員たちを相手にした軽やかな格闘など、極めてこのヒーローらしい物語と活躍を鏤めてます。
 全般に衣裳や外観の変化が急に起きてるのが微妙に引っかかる、といえば引っかかるんですが、まあそれは大した問題ではない。前作や、後年に位置する『バットマン vs スーパーマン』にも繋がる描写をきちんと鏤めながら、1本でスーパーヒーローのあり方、矜持を明確にした快作。大変満足です。そして、やっぱり上位スクリーンで観るにはこんくらいの規模の作品が相応しい。

 昼食はどうするか、朝出かけるときからずーっと悩んでたんですが、前々から気になっていた、マリオン近くのうどん店にて、カレーうどんをテイクアウトで購入、自宅にて食べることに……時間が昼食時も過ぎつつあって、店内には女性ひとりしかおらず、食べていっても良かったんですが、如何せんこのお店、ほぼ露天になっている。いちおう暖簾で視界はかるく遮ってますが、あんまり落ち着かないし、そもそも外で食うには寒そうだったので。
 麺とスープを別盛りにするかたちではなく、完全な形で提供されるため、案の定、家に着いたときにはほとんど冷めていて、しかも麺かだいぶスープを吸ってしまってましたが、うどんがしっかりしているお陰か、温め直しても味に遜色ない。というか、非常に美味しい。本来のコンディションであれば私の理想に近いカレーうどんだった気がします。
 もし可能なら、お願いしてスープと麺を別の器に入れてもらうなりしてみようかと思います――まあ、それよりは頑張って店頭でいただくのが最善なんでしょうけど。

コメント

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