レンタルDVD鑑賞日記その647。

 昨年4月にリリースされた『境界カメラ3』を鑑賞。一度は頓挫したナリモトD失踪事件の捜査を再開した寺内康太郎監督は、ひょんなことからナリモトとの接触に成功する。そこから、以前の調査の過程に幾つもの罠が仕掛けられていたことを知るが、しかし同時に怪異もまた記録されていた……。
 リリース自体はそれほど間を空けてなかったんですが、私のほうが借りるのを忘れてしまい、前巻からだいぶ時間が経ってしまいました……まあ、忘れるほど込み入った内容でないのは助かった。
 いわゆる“怖い映像”を求めているひとには間違いなく面白くない展開。しかし多くの嘘の中に、本当に奇妙なことが潜んでいて、それをニコニコ動画の視聴者とともに探求していく、というプロセスはなかなか面白い。
 また、前巻までのやり取りに鏤められた“嘘”が解き明かされていく過程も、けっこう興味深いところです。ダマしやがって、と腹を立てる視聴者もいるでしょうけれど、こういう動機で嘘が仕掛けられ、それ以外の解き明かされない要素と結びつきあって事態を複雑化させていた、という筋書き自体が実に凝ってます。事実であれ虚構であれ、この話の流れを導き出したことを私は評価したい。
 人間関係のわだかまりをひとまず決着させたところで、いよいよ次巻の完結篇へ向かう模様。ここでも怪奇ドキュメンタリーでは珍しい展開が待っているようなので、さっさと借りて鑑賞したいと思います。とりあえず私は楽しいぞ。

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