『イーオン・フラックス』公式ブロガー限定試写会、のついでにもう一本。

 とりあえず今日の出来事はすぐに書けるのです。むしろ書くのが条件のイベントだったりする。しばらく前に、「鑑賞したあと自身のブログで感想を書いたり宣伝すること」を条件とした『イーオン・フラックス』試写会の募集があって、何気なく応募したあとすっきり忘れていたら、先週になって当選通知が届いたのです。率直に言うと、ある事情から作品の出来に若干不安を抱いていたので、そういう条件で観させてもらって批判することになったらどーしよう、などと余計な心配をしたりしつつ、まあそのときゃそのときだ、と観に行くことにしたわけで。

 場所は六本木にある試写室。六本木まで行くなら、ついでにVIRGIN TOHO CINEMASで一本観ておくか、と考えるのがわたしのいつものパターン。試写の開場時間とスケジュールとを比較検討して作品をあらかじめ絞り込んだ上で、3時過ぎに電車にて六本木へ。

 で選んだのは、公開から既に一ヶ月以上経った今も興収ランキングの上位に名前を連ねている、ジョディ・フォスター主演による航空サスペンスフライトプラン』(BUENA VISTA INTERNATIONAL(JAPAN)・配給)。周囲ではネガティヴな評価が多いにも拘わらずけっこうなヒットとなっており、却って気になっていたのでこの機会に鑑賞しました。で、わたしの感想はというと……期待値を下げていたせいか、けっこう楽しめました。確かに、航空機のなかで忽然と姿を消した娘、という提示された謎の魅力に対してその答は魅力不足、しかも背後にあるアイディアもかなり破綻しているのですが、サスペンスの演出という点では決してレベルは低くない。度重なる不幸に常軌を逸していく母親を演じたジョディ・フォスターもさすがの貫禄であり、仕掛けの出来不出来を寛容に受け止めることが出来れば、なかなかの娯楽映画に仕上がっております。尺も手頃であり、マニアックな嗜好を持たない一般客をうまく惹きつけて現在のヒットに繋がったのでしょう。納得。詳しい感想は後日、このへんに

 観賞後、近くのファースト・フードで軽く腹拵えをしてから、GAGAの試写室へ。まだ別の作品の試写を行っている途中だとかでしばしロビーにて待機しているあいだ、同じように待っている人を観察する――もうブログは色々な年代や層に浸透したと思っていたのですが、年格好は違っていても纏っている雰囲気は全員似ている気がするのが不思議です。高校生らしき女の子の姿もありましたが、その娘でさえ佇まいは近しい。なんとなく感心。

 前の作品の上映が終わって、ようやく試写室へ。さすがに座席はややへたっている印象でしたが、音響設備は優秀。終盤画像と音声が跳ねている箇所があったのが気に掛かりましたが、まあ試写室でそこまで贅沢を言うべきではないでしょう。

 お約束なのでここで改めて本日2本目にして目玉の作品を紹介しておきます。『ガールファイト』のカリン・クサマ監督、『モンスター』のオスカー女優シャーリズ・セロン主演、近未来を舞台に、レジスタンスに身を投じた女戦士の活躍を描いたSFアクションイーオン・フラックス』(GAGA communications・配給)。さて、実際に観た印象はというと――冒頭で記した不安が当たっている箇所もあれば、いい意味で外れた箇所もあり、トータルではけっこう楽しめる作品に仕上がってました。世界観はさておき、物語の背景となる部分はありきたりですし、色々と詰め込みすぎてお話としてはとっ散らかっているのですが、SF的ガジェットの描写やアクション演出でのアイディアに見所が多く、何より独特な衣裳に身を包んだシャーリズ・セロンが美しいので、惹きつける力は充分にあります。ちゃんとした感想は後日、こちらにアップします――が、この出来ならちょっと回し者になっても良さそうに思えたので、この日記のほうでもしばらくアピールさせていただきます。あとから紹介のための画像素材も送ってもらえるそうですし。

 ちなみに本日の試写会に参加した人のなかから更に抽選で10人が、来週来日するシャーリズ・セロンの記者会見に招待して貰えるという企画もありましたが、さすがにそっちの選には漏れました。……いいのよ、こっちまで当たったら却って怖くなるから。

コメント

  1. ボー より:

    同じ試写会に行った方の記事を検索して、たどりつきました!
    TBいたします!

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