本日の見出し&お買い物

Secret Story

Secret Story

  1. Pat Metheny『Secret Story [Deluxe Edition]』 [amazon]
  2. Steve Reich『DIFFERENT TRAINS・KRONOS QUARTET/ELECTRIC COUNTERPOINT・PAT METHENY』(1と2、NONESUCH RECORDSwea) [amazon]
  3. 中島みゆき『I Love You, 答えてくれ』(YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS/1〜3、CD) [amazon]
  4. インフェルノ』(20世紀フォックス ホーム エンターテイメント/DVD Video) [amazon]

 今日は見出しだけで勘弁してください、というくらい書くこといっぱいです。

 1は待ち焦がれていた1枚。パット・メセニー往年の大傑作、構成そのものが孕む物語性を、グループという枠を取り払ったことで自在になった編成により多様なスタイルを展開し、コンセプト・アルバムとして屈指の完成度に達した名作を全曲リマスターのうえ、当時録音されながらもアルバムには含められなかった5曲をボーナス・ディスクとして追加したものです。もともとはGeffenからリリースしていたアルバムを、Nonesuch移籍後にリマスターなど手を施して復刻している流れの一環にあるようですが、しかし残念ながら日本では同じ形式による復刻はオーネット・コールマンとのセッション『SONG X』以外行われていないので、大人しく輸入盤を購入しました。

 早速聴いてみましたが、発表済の音源でさえ相当繊細に調整したようで、本当に印象が良くなっている。基本的にMP3に変換してからまとめて聴いている私でさえそう思うのですから、これは大したものです。追加収録された5曲も、どうして今までお蔵入りになっていたのか不思議で仕方ない*1完成度。久々にこのアルバムに没頭してしまいそうです。

 見出しにしたのも、追加収録されたうちの1曲――なのですが、ただ、この辺にちょっと問題がある。というのも、ライナー・ノートに記載されている演奏時間及び演奏者と、実際のトラックの内容が異なっている痕跡があるのです。ジャケット上2曲目に当たる見出しの曲はどう聴いてもパット・メセニー・グループの、この当時の編成とほぼ同じメンバーによる演奏なのですが、ライナーにはSkaila Kangaというハープ奏者とメセニー、それにロンドン・オーケストラの名前しかなく、演奏時間もライナーでは2分14秒ですが、実際には4分ちょっとあります。どうも、本来この2曲目にあるべきライナーの表記を、誤って4曲目“Look Ahead”に置いてしまったように見えます。で、本来3曲目にあるべきクレジットが2曲目に、4曲目にあるべきクレジットが3曲目に、という具合にずれていると思しい。

 ただここで疑問なのは、曲名は合っているのかという点です。ここから間違っているとなるともう推測のしようがない。というわけで、どこかに公式見解が出ていないか、Web上で調べてみたのですが、今のところ見当たらない……ゆえに、私はポール・ワーティコや今は亡きマーク・レッドフォードも参加した懐かしい編成でのメセニー・グループによる演奏として見出しを選んだつもりですが、しかしもしかしたらライナー・ノートが曲順から間違っていた可能性も出来ず、ならば実際には“Look Ahead”というタイトルかも知れない……まあ、いずれにしても名盤であることに違いはありません。

 続く1枚は、そんなメセニーが演奏のみで参加しているちょっと変わった作品。昔どなたかから音源だけ頂戴した覚えがあるのですが、ディスクが行方不明になっていましたし、メセニー関連のCDはなるべくオリジナルで手許に置いておきたい、という想いもあったので、1をオンラインで購入するときついでに注文した次第。極めて理屈っぽい作りですが、しかし部分的にメセニーらしい情感が籠められているのも特徴。同時収録されたクロノス・カルテットによる楽曲もけっこうわたし好みでした。

 そして本当なら今日の目玉になるはずだった3は中島みゆき最新アルバム。昨年の『ララバイSINGER』に続いて、『夜会』発表作品に依存しない、ほぼ完全なオリジナルです。TOKIOに提供した『本日、未熟者』を筆頭に、いつもよりブラスをふんだんに採り入れた熱く力強い音作りが特色。特に表題作なんか、いきなり絶叫にも等しい「I Love You」が聴こえてきて呑まれます。以上3枚が当面の作業の慰め。

 しかし待ち焦がれていた、という意味では間違いなく他のどのお買い物よりも切実であったのは4です。マニアックな扱いながらほとんどがソフト化されていたダリオ・アルジェント監督作品のなかで、やや複雑な権利問題ゆえかあるいは純粋に出来の問題か、ファンからは切望されていたのに唯一DVD化が成し遂げられていなかったものです。誰しも名前ぐらいは知っているはずの『サスペリア』に今年本国イタリアで公開予定の最新作と合わせて『魔女三部作』となる、アルジェント作品を鑑賞する上でけっこう重要な作品でもあるのに、なかなか発売されず半ば諦めかかっていましたが、とうとうフォックスが重い腰を上げてくれました。映像特典も音声・字幕もだいぶお座なりっぽいですが、この際正式なリリースであれば何だって構いません。何せ私は、たまたまWOWOWで放送されることに気づいて、チューナーのある親の部屋のデッキを使って録画したものをパソコンに取り込み、その上でディスクに焼いて保存版としていたくらいですから。そんなわけで、このあと作業しながら鑑賞します。ええ観ますとも。

 なお、3と4は秋葉原に出向いての購入ですが、ついでにCLANNADのキャラクターをあしらった絵柄のパン缶詰、某氏にも頼まれていたので別の種類も購入して来ようとしたところ……見事に売り切れておりました。あの……「期間内に対応できる数は確保してある」んじゃありませんでしたっけ? まだ発売から4日なんですけど……?

 貼り紙がしてあって、いずれ販売再開するとのこと。映画を観に行くとき、かなりの率で秋葉原は通過する駅なので、また確かめに行こうかとは思いますが……しかし、よほど見通しが甘かったんだろうなあ……。

*1:完璧主義者のメセニーのことですので、多分構成に当て嵌めて不自然なものは排除したのだと思われますが、それにしても。

コメント

  1. 冬野 より:

    うちはまだ『インフェルノ』が届いてませんよ。このためだけに寄り道しないで帰ってきたのに。地方格差だ、埼玉差別だ。・゜・(ノД`)・゜・。

  2. tuckf より:

    行きは電車、帰りは歩きで、とにかく自分で買いに行ったからこそです。静かに待ちましょう。
    というわけでこれから鑑賞しますー♪ うふ。

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