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今年最初のお楽しみ、今日はこれが届いていたばっかりに他のお買い物も用事もすべて捨てました。あらゆることよりこのCDが優先です。
クン・ヴー(tp)とアントニオ・サンチェス(ds)という強力なサポートメンバーは前作から続投、いっときはリチャード・ボナ(vo,per)の続投も囁かれていましたが、ゲストのひとりとしての参加になった模様。更にハーモニカのグレゴア・マレットを増員しております。
いちおうリストにはオープニングにPart1・2・3というふうにクレジットされていて組曲風にアナウンスされていますが、メセニー当人はあくまでCD一枚で一曲という解釈らしい。もともとメセニーの楽曲は一曲のなかで激しく表情が変化するのを特徴としていましたが、それを極限まで押し進めたのがこの作品ということらしい。曲想を拡げるために、久々にメセニー自身のギターのオーバー・ダビングを繰り返したとか。
能書きはさておき、帰宅してamazonから荷物が届いているのを確認するなり、さっそく聴き始めてます。現在Part 2の中程……
……………………誇張抜きに、震えてます。
聴き心地の良さは相変わらずなのですが、本当に縦横無尽に曲想が拡がっていく。各パートが一体となって波のように押し寄せてくるイントロから静かだけど異様な緊迫感のある序盤、『Imaginary Day』あたりの力強さを思わせるオープニングからPart 1の序盤、Part 2になって曲想は更に複雑化していく。メイン・パートという概念がほとんど無効化されていて、リズム隊以外は常にセンターに突っ込んでいく機会を窺い続けている。まるで戦いのような様相を呈しながらトータルバランスは一向に崩れていない。
メセニーをリアルタイムで聴くようになってから、グループ作品としてはまだ二枚目(そのあいだにソロは一枚、トリオでは二枚出てます)――おっそろしいスローペースですが、毎回期待を裏切られることがありません。一枚で一曲、と謳っているだけに途中で席を立たなきゃいけないことがあるのがとにかく申し訳ない。ああもう、あとでじっくり聴くわっ。
ちなみに日本盤は2月9日発売。ボーナス・トラックも一曲収録されてますので、興味がおありの方は是非是非そちらをお待ちください。amazonの商品ページはこちらからどうぞ――で、当然の如く私ゃまたそっちも買うわけだ。
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以下、追記。日本盤のボーナス・トラックは単独の楽曲として独立しているわけではなく、約四分間の演奏が吸収されるかたちになっているのだそうです。ゆえに、便宜上のパート分けもされていない模様。なんとまあ複雑な。
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