- 我孫子武丸『弥勒の掌』(本格ミステリ・マスターズ) [bk1/amazon]
- 折原一『黙の部屋』(1と2、文藝春秋) [bk1/amazon]
- 中町信『天啓の殺意』(創元推理文庫/東京創元社) [bk1/amazon]
- F・X・トゥール/東理夫[訳]『ミリオンダラー・ベイビー』(ハヤカワ文庫NV) [bk1/amazon]
- ジョン・ディクスン・カー/仁賀克雄[訳]『死が二人をわかつまで』(ハヤカワ文庫HM/4と5、早川書房) [bk1/amazon]
本当は漫画も数冊買うはずが、買い物途中で「はよ帰れ」と言うに近い電話をもらってしまったのでこれだけ。ほかは明日以降に廻しました。
1はミステリ長篇としては『殺戮にいたる病』以来のなんと13年振りになるという書き下ろし最新作。大変楽しみです。2は著者がちかごろ熱心に推している画家・石田黙の作品世界をモチーフにした長篇。図版も多く収録しているせいか、この厚みにしてはやや割高ですが、ほかではあまり接することの出来ない石田黙の絵画を堪能できるので、このタッチが好みならお得といってもいいはず。3は『模倣の殺意』に続き、初期作品を全面改稿・改題のうえ甦らせたもの。
4はクリント・イーストウッド監督により映画化されアカデミー賞主要4部門に輝いた表題作を含む、ボクシングに纏わる小説ばかりを集めた作品集。四六判で刊行された際のタイトルは『テン・カウント』で、映画公開に合わせて改題のうえ文庫化されたものです、そちらをお持ちの方はお間違えなきよう。5はここしばらくのお楽しみ、ジョン・ディクスン・カーの最新刊――といってもこちらは国書刊行会から出ていた長篇の文庫化。でもこれの予定を当て込んでずっと四六判は買わずにいました。次に読むカー作品はこれにするつもりです。
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