- ロバート・J・ソウヤー/内田昌之[訳]『ハイブリッド―新種― ネアンデルタール・パララックス3』(ハヤカワ文庫SF) [bk1/amazon]
- 鯨統一郎『庖丁人轟桃次郎』(ハヤカワ・ミステリワールド/1と2、早川書房) [bk1/amazon]
- 同 『サイコセラピスト探偵 波田煌子 なみだ特捜班におまかせ!』 [bk1/amazon]
- 天野頌子『警視庁幽霊係』(3と4、NON NOVEL/祥伝社) [bk1/amazon]
- 東川篤哉『交換殺人には向かない夜』 [bk1/amazon]
- 石持浅海『セリヌンティウスの舟』(5と6、Kappa Novels/光文社) [bk1/amazon]
- 高田裕三『リトル・ジャンパー(2)』 [bk1/amazon]
- あさりよしとお『るくるく(5)』(7と8、アフタヌーンKC/講談社) [bk1/amazon]
- 森薫・村上リコ『エマ・アニメーションガイド vol.1』 [bk1/amazon]
- 岩原裕二『いばらの王(6)』(9と10、BEAM COMIX/enterbrain) [bk1/amazon]
- 『バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション』(Art Port[発売]) [amazon]
- 『苺ましまろ Vol.2 [初回限定版]』(苺ましまろパートナーズ[発売]/11と12、GENEON ENTERTAINMENT[販売]) [amazon]
多いなあ……もう。
1はヒューゴー賞受賞作を発端とする、パラレルワールドを舞台としたSF三部作の完結編。2は正確には頂き物です。いつもいつも本当にありがとうございます〜。殺人者たちを“料理”してしまうというかなりブラックな内容の連作短篇集。同月発売である3は『なみだ研究所へようこそ!』に続くサイコセラピスト波田煌子シリーズ第二作品集。いずれも雑誌掲載分を集めたものですが、凄いペースだ。4は西澤保彦氏推薦によるデビュー作。幽霊と対話できるために幽霊担当とされてしまった警官を主人公としたユーモア・タッチの長篇ミステリだとか。
5は先月の新刊。だいぶ長いこと迷っていたのですが、あちこちで見るレビューがいずれも好感触だったので、やっぱり購入。烏賊川市を舞台にした一連のシリーズの四作目となりますが、これをいちばんの出来としている人も多いようです。対して6は今月の新刊、『走れメロス』を下敷きに信頼をテーマとした本格もの。
7は高田裕三が久々に弾けた感のある最新シリーズの第二巻。しかし、もうタイム・パラドックスが生じるならとうに取り返しのつかない事態になっているんだけど。8は相変わらずダークな部分とほのぼのが共存する不思議なコメディ。著者は今年漫画家デビュー25周年だそうで、記念の帯になってます。
9は森薫氏と村上リコ氏による『エマ』副読本第二弾、アニメ版第一話から第五話までに映っている事物を詳細に解説したもの。寧ろ、たった五話のなかに140ページもの書籍を費やせるぐらいたくさんの考証が埋め込まれていること自体が驚きです。そろそろゆっくりと観ようと思っていたところなので、本書を傍らにして堪能しましょう。10は本当にけっこう衝撃的な真相が待ち受ける完結巻。とはいえ結末はカバーが暗示する通りなので、安心して読みましょう。これは本当に面白かった。
11は今年前半で個人的に特に気に入った映画のひとつ。公開当時から噂になっていた別エンディングを、二本は別収録で、もう一本は特典ディスクに“ディレクターズ・カット”として全篇を収録した豪華版です。正直に言うと、SF的な設定にかなり穴があるのですが、それを承知のうえでもよく組み立てられた作品であることは間違いないので、未見の方はこの機会にどーぞ。劇場で鑑賞した当時の感想はこちらから。12は第三話・第四話収録の第二巻、映像特典はChara-CDの千佳編に収録された曲のイメージPV。と言っても、本編から千佳が中心になっているシーンを抜き出しただけなんで、あんまりお得感はありませんでした。でもいいの、放送を録画したものより綺麗なのは確かだから。
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