- 山田正紀『マヂック・オペラ 二・二六殺人事件』(ハヤカワ・ミステリワールド/早川書房) [bk1/amazon]
- 伊坂幸太郎『砂漠』(実業之日本社) [bk1/amazon]
- ジャン=クリストフ・グランジェ/高岡真[訳]『狼の帝国』(創元推理文庫/東京創元社) [bk1/amazon]
- ジェフリー・ディーヴァー/池田真紀子ほか[訳]『クリスマス・プレゼント』(文春文庫/文藝春秋) [bk1/amazon]
全点bk1にて。
1は、実は三部作だったらしい『ミステリ・オペラ』に続く第二弾。題名が示す通り二・二六事件を題材とした大作。山田風太郎の味わいもあるそうなので、楽しみ……って、まだ『ミステリ・オペラ』読んでないんだが。2はいま最も新作の待たれる作家のひとり伊坂幸太郎氏一年半ぶりの書き下ろし長篇。本物の砂漠を舞台としているのではなく、空虚な社会そのものを喩えたタイトルのようです。
3は『クリムゾン・リバー』の著者の第四長篇にして、明日から日本公開となるジャン・レノ主演映画『エンパイア・オブ・ザ・ウルフ』の原作。映画公開に合わせて訳出されました……予習が済んでいれば明日の初日に観に行ったかも知れないんだが。今から読んでいて果たして上映終了までに間に合うのか。4はリンカーン・ライムシリーズで一躍日本でも人気作家となった著者の短篇集。邦題は書き下ろしとなるライムシリーズの短篇から取られていますが、原題は“Twisted”。まさにディーヴァーの特徴を示す言葉になってます。あとがきを見ると、『EQ』『ジャーロ』『ミステリ・マガジン』などにより訳出済の作品が多いようですが、長い期間に跨っているので、よほどのマニアでもない限り全部は読んでいないでしょう。読み応えありそうです。
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