- G・アポリネール 他/青柳瑞穂・澁澤龍彦[訳]『怪奇小説傑作集4 フランス編』(創元推理文庫/東京創元社) [bk1/amazon]
- マイクル・コナリー/古沢嘉通[訳]『天使と罪の街(上)』 [bk1/amazon]
- 同 / 同 [訳]『 同 (下)』(2と3、講談社文庫/講談社) [bk1/amazon]
- 武梨えり『かんなぎ(1)』(REX COMICS/一迅社) [bk1/amazon]
- 山田南平『紅茶王子の姫君』(花とゆめコミックス/白泉社) [bk1/amazon]
1は幻想小説アンソロジーの定番の新版第4巻です。うっかり第3巻を購入するのを忘れていたのですが、とりあえず第4巻を先に購入。2と3は現代ハードボイルドの間違いなく最高峰にいるマイクル・コナリーが2004年に発表したハリー・ボッシュ・シリーズ第10作。『わが心臓の痛み』『シティ・オブ・ボーンズ』に感激して以来、何も考えずに集めています。そろそろ手に入れたものから順繰りに読んでいこうかと思っていたのですが――著者の主要登場人物が集結した本書には、『ザ・ポエット』の犯人も姿を現しているらしい。ああ、やっぱり順を追って読んだ方が良さそうです。そもそも『シティ・オブ・ボーンズ』ラストの衝撃も、シリーズを辿ったわけではない私にはあまりインパクトはありませんでしたし。
4はゲームのコミック・アンソロジーで活躍していた著者(たぶん)初のオリジナル・シリーズもの。ちかごろ増えた神様テーマ、『あずまんが大王』あたりの系譜に属する日常の緩さとズレを主題にした内容ですが、しかし裏付けとなる知識がけっこう確かで、それとなくシリアスな話も盛り込んであるのでなかなか読み応えがあります。今後が楽しみ。5はシリーズのその後を描く番外編と、長いこと単行本に収録されずじまいだった短篇を併せて収録した作品集。
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