- ウラジーミル・ナボコフ/若島正[訳]『ロリータ』(新潮文庫/新潮社) [bk1/amazon]
- 多島斗志之『海上タクシー〈ガル3号〉備忘録』(創元推理文庫/東京創元社) [bk1/amazon]
- 綾辻行人[編]『贈る物語 Mystery 九つの謎宮』(光文社文庫/光文社) [bk1/amazon]
1は昨年ハードカバーにて刊行された新訳に註釈を加えて文庫化したもの。大久保康雄訳で読んでいますが、ここまで深遠な作品となると訳が異なればまた別の代物になる、ということで押さえておきました――でもさすがにハードカバーでは無理だったの。2は多島斗志之コレクション第3巻、『二島縁起』に登場する海上タクシー船長らが舵取りとなる短編を収めた作品集。3は宮部みゆき・瀬名秀明両氏との共同企画として編まれたアンソロジーの文庫化。これも収録作の大半を何らかの形で所持しているため、如何に綾辻ファンといえども購入を躊躇していたのですが、文庫になるとちょっとガードが緩んでしまいました。我らが鮎川哲也をはじめ、クイーンにカー、山田風太郎に最近では法月綸太郎と、さすがに解り易くいいところを押さえているので、ミステリ初心者の窓口には相応しい1冊かも。
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