- 横溝正史『横溝正史自選集1 本陣殺人事件・蝶々殺人事件』 [bk1/amazon]
- 同 『 同 4 犬神家の一族』(1と2、出版芸術社) [bk1/amazon]
- 『密室と奇蹟 J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー』(東京創元社) [bk1/amazon]
- ディック・フランシス/北野寿美枝[訳]『再起』(Hayakawa Novels/早川書房) [bk1/amazon]
- ジェームズ・アンダースン/宇野利泰[訳]『血染めのエッグ・コージイ事件』 [bk1/amazon]
- 同 /山本俊子[訳]『切り裂かれたミンクコート事件』(5と6、扶桑社ミステリー/扶桑社) [bk1/amazon]
あー、やっと手に入りました。1と2は、『犬神家の一族』リメイク版映画公開に合わせて、生前作者が選んだ自作長篇ベスト7篇を、資料などと併せて愛蔵版として刊行したものです。1は戦後探偵小説の幕開けを告げた2作品を纏めた第1巻、2は話題の焦点である映画原作。『蝶々殺人事件』以外はすべて角川文庫版で入手可能ですが、あちらは色々な配慮が重なった結果、かなり手が入ってしまっているというもっぱらの評判なので、折角の機会ですから、恐らくは著者の意向を尊重しているはずの新編集版で読んでみよう、と思い立った次第。さて、来週土曜日までに2だけは読み終えたいのですが、間に合うか。
3はカー生誕百周年を記念して、芦辺拓・二階堂黎人・桜庭一樹など影響の色濃い書き手がお馴染みの探偵役を起用したりして執筆したアンソロジー。このところいちばん熱心に読んでいるのがカーなので、買わないわけにはまいりません。4は実に6年振りとなる新作。もう出ることはないだろう、と思っていただけに驚いてます。……帯に並んだ推薦者の人選が不思議なんですが。
5は以前に文春文庫で刊行されていた、1970年代に黄金時代の香気を再現したとして密かに評価の高かった長篇を、その続編である6が訳出されたのに合わせて復刻したもの。文春版を持っているのですがもうえらい深い層に埋まっていますし、わざわざ最初の訳で復刻してくれた心意気を買ってみました。
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