- 天城一/日下三蔵[編]『宿命は待つことができる 天城一傑作集3』(日本評論社) [bk1/amazon]
- 森鷗外/東雅夫[編]『文豪怪談傑作選 森鷗外集|鼠坂』(ちくま文庫/筑摩書房) [bk1/amazon]
- リチャード・マシスン/本間有[訳]『奇術師の密室』(扶桑社ミステリー/扶桑社) [bk1/amazon]
1は好評を受けて、よもやまさかの第三集刊行となった天城一傑作選。シリーズ初の長篇である表題作に、これまでのカテゴリからは漏れていた短篇を併せて収録しております。2は川端康成に続く文豪怪談傑作選第二集、創作怪談のみならず翻訳ものも収めたアプローチが面白そうです。3は様々なジャンルに跨って活躍、特にホラーでは映画『激突』『ヘルハウス』の原作・脚本を手懸け多大な影響を及ぼしている著者の正統派ミステリ。某所で某氏が褒めていたので、購入してみました。
コメント
『奇術師の密室』は手加減抜きで確実に面白いですよ。そこそこのページ数ありますけれど、それでも下手な作家ならこの三倍のページ数でだらだらと偉そうにやりそうなネタの数々を、何気ない素振りでスマートにやってのけてます。