- 『ミステリーズ! Vol.13 OCTOBER 2005』 [bk1/amazon]
- S・J・ローザン/直良和美[訳]『春を待つ谷間で』 [bk1/amazon]
- ジェレミー・ドロンフィールド/越前敏弥[訳]『サルバドールの復活(上)』 [bk1/amazon]
- 同 / 同 [訳]『 同 (下)』 [bk1/amazon]
- 戸松淳矩『剣と薔薇の夏(上)』 [bk1/amazon]
- 同 『 同 (下)』(2〜6、創元推理文庫/1〜6、東京創元社) [bk1/amazon]
- 西澤保彦『黒の貴婦人』 [bk1/amazon]
- 福澤徹三『怪を訊く日々』(7と8、幻冬舎文庫/幻冬舎) [bk1/amazon]
- 高木彬光『刺青殺人事件 [新装版]』 [bk1/amazon]
- 江戸川乱歩『江戸川乱歩全集第24巻 悪人志願』(9と10、光文社文庫/光文社) [bk1/amazon]
- 山田風太郎『忍法創世記』(小学館文庫/小学館) [bk1/amazon]
- 栗本薫『グイン・サーガ104 湖畔のマリニア』(ハヤカワ文庫JA/早川書房) [bk1/amazon]
久々にbk1で大量購入。この量になると箱入りで来ます。納品書も二枚綴りです。
1は第2回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む最新刊。それにしても毎号分厚いなー。2はマンハッタンを舞台に活躍する探偵リディア・チン&ビル・スミスのシリーズ第六作、ですが今回はマンハッタンを離れての初仕事という内容だそうです。シリーズ旧作は持っていないのですが、とある方の薦めがあったので、とりあえず最新作を読んでみることにした次第。基本的にハードボイルドや私立探偵小説は好きなので期待。3と4は2002年に訳出された『飛蝗の農場』が絶賛をもって迎えられたジェレミー・ドロンフィールド待望の第二作。かつて一つ屋根の下で暮らした女性達が、仲間の死により再会を果たすと共に様々な怪異に見舞われる、という話。これも思うところあってなるべく早めに読むつもりです。今の読書ペースが維持できるなら、来月ぐらいまでには何とか。5と6についてはここを参照のこと。分冊となった文庫版は上巻に単行本での戸川安宣氏による解説に日本推理作家協会賞受賞前後の経緯を加筆したものを収録、下巻には新たに法月綸太郎氏の解説を付してます。ハードカバー版は保存版にして、以後これを読書用にするつもりです。
7はタック&タカチシリーズ(に、いつの間になったんだろう……?)私の解釈が誤りでなければ都合三冊目の作品集。8は現在続編が『幽』に連載中の聞き書き怪談集の文庫化。この装幀とデザインはなかなか渋くて素敵です――これで書き下ろしが追加でもされていたら更に嬉しかったんですけど。しかし怪談集としては文章力まで文句なしのクオリティですので、未読の方はこの機会に是非是非。
9は巨人・高木彬光のデビュー作にして、斯界に長きにわたって響きわたる衝撃ともなった長篇の新装版。この新装版シリーズの例に漏れず各種あとがきや関連エッセイを収めると共に、最近になって発見された未発表短篇も併録してます。私は光文社文庫で初めて収録された際のヴァージョンで読んでいるのですが、写真を使いつつもその頃のデザインを彷彿とさせる妖しさを備えた今回の装幀がちょっと嬉しい。エッセイは芦辺拓氏。このシリーズとしては価格も抑えめなので、これも未読の方には是非とも手にとってもらいたい、特に若い読者に。10は初期の随筆や評論を集めてます――それはさておき、今回は映画『乱歩地獄』の公開を控えて、またしても二重の帯が巻いてあるのですが、今月の光文社文庫は創刊21周年プレゼントフェアとして帯の折り返しに応募券が刷り込んであるのです。……もうお解りでしょう、この乱歩全集の新刊には、応募券が二枚ついてます。ミスなのか、店頭で帯を外される危険を考慮して敢えて二重にする危険を冒したのか……不思議だ。
11はかつて連載されたきり著者の手によって封印され、四年前にようやっと単行本化が実現された作品、つまり初の文庫化。親本はむろん所持してますがこれも押さえました。12は本当にどこまで記録を伸ばすのか、のグイン・サーガ最新刊。なんか今回のカバーはピーター・パンか何かのように見えます。
……ああ、買い物が多いと説明もひと仕事だぜ。
コメント
今読んでるのが、乱歩の「ペテン師と空気男」、晩年の作品ながら、実に円熟。そう感じました。