- 倉阪鬼一郎『汝らその総ての悪を』(河出書房新社) [bk1/amazon]
- 倉知淳『猫丸先輩の空論』(講談社ノベルス) [bk1/amazon]
- 日本推理作家協会[編]『江戸川乱歩賞全集(18) 鳥羽亮「剣の道殺人事件」阿部陽一「フェニックスの弔鐘」』(講談社文庫/2と3、講談社) [bk1/amazon]
- イーサン・ホーク/雨海弘美[訳]『いま、この瞬間も愛してる』(villagebooks/Sony Magazines) [bk1/amazon]
- 松江名俊『戦え!梁山泊 史上最強の弟子(1)』(少年サンデーコミックス/小学館) [bk1/amazon]
- 『コミック新耳袋2005盛夏』(ダ・ヴィンチ10月号増刊/Media Factory)
重かった。
1は先日の薄目な『泪坂』とは一転、1008枚に及ぶ、おそらく倉阪氏の最大となる長篇。“純愛ノワール”という惹句が気になります。2はTRICK+TRAPのサイン会に行くか行かないかずっと悩んでいたために買いあぐねていた、猫丸先輩シリーズ最新刊。結論は……やっぱり吉祥寺までは辛いです。それにこの短期間に二度も三度もサイン会に足を運ぶのもけっこう気疲れするので。
3は年一回・一冊刊のペースが定着してきた乱歩賞全集、現在は剣豪小説で活躍している鳥羽亮氏と、一時期『創元推理』などで名前を見ましたが近頃ご無沙汰という印象のある阿部陽一氏の二作品。それにしても、乱歩賞の候補作一覧って本当に見ていて面白いなー。4は『ガタカ』『ビフォア・サンセット』などで知られる俳優イーサン・ホークの二作目の長篇。
5は、実はいまわたしが最も頻繁に読み返している漫画のひとつが『史上最強の弟子ケンイチ』でして、読んでいるうちに原型となったこっちにも興味が湧いてきたので、とりあえず一巻だけ購入した次第。早速読みましたが、『〜ケンイチ』ほど主人公が信念の人というイメージではなく、ちょっと芯が足りない印象ですが、しかしやっぱり面白い。特に、これで示したパーツをリニューアルにあたって巧く解体して再構築しているのが解り、寧ろいまのシリーズと併せて読むと却って楽しみが増します。続刊も、折を見て一冊ずつ買っていきましょう。6は今年の夏2冊目――ほんとうは先月末ぐらいに出ていたはずなんですが、捜し損ねたまま今日まで来てしまいました。待ち合わせ場所で棚を見ていて発見したので慌てて購入。まさに今日、二度に亘ってハードディスクへの取り込みに失敗していた新耳袋トークライブ第42回のレポートが掲載されているのは何の神様の悪戯か。レポートの冒頭に会場の様子を映した写真が載ってますが、わたしは映っていない……はず。
コメント
僕も『ケンイチ』読み返し率は高いッスねー。僕の場合、雑誌連載で『戦え!梁山泊 』を追っていたため、週刊に移籍してからしばらくの間は展開の遅さにヤキモキしていました。決め台詞(つかキャッチコピー?)の使い方とかも違和感あるんすよねー、「独り多国籍軍」とか。取ってつけた感がある。
バットそれを補って有り余る時雨タンの存在(笑
それは私と逆ですねー。一巻を読んで、ボクサーキャラの底の浅さが気になったりしてます。でも続けて買いますけど。
ところで所用で出かけているもうひとりはいったいいつ登場するんでしょう。
(1) ケンイチの窮地を颯爽と救うパターン
(2) 敵方に寝返っている→実は寝返ったふりパターン
(3) 実は既に出会っているパターン (それらしきのはいませんが)
(4) 作者マジ忘れパターン
2巻の後ろ姿だけ見ると若いっぽいので、美羽に惚れていて
ケンイチの恋敵になるだとか、そういう緩めの展開を希望。
4については新白連合のひとりが変な道場に入ったあたりまでは覚えているふしがありましたし、YOMI編はその辺を織りこんでありそうなので、たぶん忘れているということはない……と思う。恋愛が絡むと緩くならない可能性もあるので、個人的には推奨したくないんですが、本当にどう出るつもりやら。