- 所ジョージ『洗濯脱水』(Vap/CD) [amazon]
- 楠桂『イノセントW(2)』(YOUNG KING COMICS/少年画報社) [bk1/amazon]
- 竹内元紀『仕切るの? 春日部さん(1)』(Kadokawa Comics A) [bk1/amazon]
- 奥田ひとし『新・天地無用!魎皇鬼(9)』(Kadokawa Comics Dragon Jr.) [bk1/amazon]
- 秋田禎信『シャンク!! ザ・ロードストーリー VOL.1 古木の森』(角川スニーカー文庫/3〜5、角川書店) [bk1/amazon]
- ボストン・テラン/田口俊樹[訳]『凶器の貴公子』 [bk1/amazon]
- 藤沢周平『蝉しぐれ』(6と7、文春文庫/文藝春秋) [bk1/amazon]
1はamazonにて注文、このところ『所萬遊記』で楽しませてもらっている所ジョージ1999年発表の、一部では“最高傑作”と呼ばれているらしいアルバム。評価もさることながら、THE ALFEEの坂崎幸之助プロデュース&演奏という話に惹かれてこれを選びました。早速聴き始める――うん、これは確かに名盤。例によってお気楽なノリのメロディと歌い方なのですが、詞にはけっこう毒が混入していて、演奏は見事なまでに黄金期のフォークソング。所ジョージの個性を、恐らく日本のフォークに誰よりも精通した男・坂崎幸之助が完璧な形で活かしてます。かの吉田拓郎が作曲した『恋の唄』、あの名曲の厭なパロディ『コンドコソ飛んで行く』、名フレーズの変形を宇崎竜童本人にやらせてしまった『化けて出ている』、誰もが知っているあの歌の脇役の心境を綴った『泳げたいやき屋のおじさん』などなど、本当に粒揃い。他のアルバムには当たり外れがあるようですが、おいおいチェックしてみようかしら。
2はオカルト全開のサバイバル・ホラー第二巻。でも立て続けに読まないといまいち衝撃は薄いような……もうちょっとペースが上がってくれないもんか。3はこないだから店頭で見るたびに気になっていた作品、とうとう耐えきれず購入。スッキリした画面にちょこんと座っているヒロインの図柄の下、“ベッドタウンは/いやらしい街ではない。”というコピーだけでけっこう満腹です。4はどうやら最終シリーズに突入したらしい。オリジナルも第三期でかなり外してしまったし、まったく別枠で話を広げていたこちらがいつまでも延命をするのも変なので仕方ないところでしょう。……それに多分まだ二・三巻は続くんだろうし。
5は『シャンク!!ザ・レイトストーリー』とどう関連しているのか不明ですが……カバー折り返しの著者コメントに「リニューアル」と書いてあるのが気に掛かる。でもとりあえず押さえておく。6は『神は銃弾』『死者を侮るなかれ』の著者最新作。角膜と共に死者の闇の部分をも引き継いだ男の物語、という感じか。前作の破天荒なスピード感がなかなかだったので、これも早めに読みたいのう……最近ペース衰えすぎだ。7は著者の代表作と呼ばれる作品、既に読んでいるのですが、借りた全集だったため手許になく、10月の映画公開の前に予習することも含めて購入。
コメント
なんか話を聞くだに良さそうですなあ、「洗濯脱水」。所ジョージは中学生の頃、初期アルバムを姉に刷り込まれた覚えがあって、今『所萬遊記』を見ていても時々耳慣れたフレーズが出てきたりするのです。買ってみようかなあ。
これは本当にいいですよ〜。携帯電話に『泳げたいやき屋のおじさん』を入れてますが、微妙なイントネーションが耳に残って離れなくなります。<いいのか?
『所萬遊記』は所さんの曲の使いどころが巧く、毎回何の曲か気になるんですが、それを表記してくれないのがちょっと意地悪です。