- こがわみさき『陽だまりのピニュ(1)』(GANGAN COMICS/SQUARE ENIX) [bk1/amazon]
- 志村貴子『放浪息子(3)』 [bk1/amazon]
- 安永知澄『あのころ、白く溶けてく―安永知澄短編集』 [bk1/amazon]
- 同 『やさしいからだ(2)』 [bk1/amazon]
- 福島 聡『機動旅団八福神(1)』(2〜5、BEAM COMIX/enterbrain) [bk1/amazon]
- 遠藤淑子『解決 浪漫倶楽部』(JETS COMICS/白泉社) [bk1/amazon]
- 萩尾望都『バルバラ異界(3)』(flowers comics) [bk1/amazon]
- 同 『残酷な神が支配する(5)』 [bk1/amazon]
- 同 『 同 (6)』(8と9、小学館文庫/7〜9、小学館) [bk1/amazon]
- 藤野千夜『ルート225』(新潮文庫/新潮社) [bk1/amazon]
- 宮部みゆき『日暮らし(上)』 [bk1/amazon]
- 同 『 同 (下)』(11と12、講談社) [bk1/amazon]
おそらくこれが今年最後の大フィーバー……だと思っていたのですが、前述のような事情で満足に狩りが出来ませんでした。まだふだん行く店で発見できなかったものが何冊か残っていて、横着してbk1で注文したものも届いてません。もう一回あるぞ。
1は短篇作品で秀作の多い著者としてはたぶん初めての、巻数つきとなった長篇。異国のお姫様がお婿さん捜しに日本の高校に転入する、というありそでなさそなシチュエーションの話のようです。3は連作『やさしいからだ』が好評の、初期作品を集めた短編集。呉智英氏の序文に、しりあがり寿氏との対談を収録。現在進行中の4では森薫氏との対談が収録されてます。
5以下は近所の書店にて購入。5は戦時下にある架空の日本を舞台に、奇妙な兵器を与えられた少年少女の姿を描く異色SF。ほかのBEAM COMIX新刊はぜんぜん入荷してないのにどうしてこれだけ平積みになっているのか、と首を傾げてましたが、思うに発売予定表に“八福神”と書いてあるのを見てご当地ものと勘違いして多めに注文してしまったのではなかろうか。わりと狭い範囲で七福神巡りが出来る土地柄なので、そういうのは売れると承知での判断だったのでしょうけれど……実物届いて吃驚しただろうな、仕入れ担当者。この店にはコミックビームを読んでる人間がいないに違いない。6は帯の文句がすべてを物語っているので引用。“「侯爵令嬢」「美少年」「帝都」「大正」「女学園」/……これだけそろって何故/こうなってしまうのか。/「それがENDOマジック、ですわ」”解り易すぎる。
7は夢の世界と現実とを行き来するSF最新刊。8と9はジェルミを追い込んだ張本人が死んでもなお追い込まれ続けてます。いったい何処へ行くのか。
10は店頭で衝動買い。藤野千夜という作家は前々から興味を抱きつつも手を出していなかったのですが、今回あえて購入したのは――装画が志村貴子氏だったから。藤野作品にいま『放浪息子』連載中の漫画家を招く、という発想に痺れてしまって、買わずにいられませんでした。11と12は『ぼんくら』に続く下町時代小説……それはいいのですけど、最近上下巻が多いのがちょっと哀しい。一段組、ただし紙が薄めなので見た目よりも実は詰まってるんですけど。
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