3年B組金八先生第七期・第11話(2時間SP)

 色々な素材や事件を扱ってきた金八シリーズですが、前々からひとつだけ、教師にとって最も衝撃的な素材を採りあげていない、と思っていました。今回遂に?! と一瞬色めき立ちましたが――この様子だとそこまでには至らない模様。が、それでもショックはショックでしょう。今まで水際で止めてきたことがついに起きてしまったわけで。

 まだ当分引きずりそうな終盤の出来事はおいといて、長年の視聴者にとって今回最大のハイライトは鶴本直の登場です。おーい、この役やるときぐらい少し髪を短くするか鬘ぐらいつけろよー、と思いましたがこの際上戸彩だというだけでOKなのかも知れず。なんとなくとってつけたように見えましたが、このタイミングでなければ今後の登場は仮装大賞になってしまうので、その意味でもやはり今回は直を出すために二時間にしたのかも。かつてホームページの日記に書いた覚えはありますが、個人的には未だに直のケースは憧れと区別がつかない、と考えているのですけれど、さすがに今シリーズでそれをひっくり返すわけにはいかないでしょうし、結果的に金八先生に乙女の養護学校の彼氏と対峙させる決意を齎したので、脚本の処理としても間違いない。現在の3Bがよくあそこまであっさり納得したなー、と思わなくもないですが、これも本筋ではないしそれだけ生徒たちが素直になった、という好意的な受け止め方をしておきましょう。

 相変わらず引っかかるのは犯罪絡みの展開。ようやくあの組員としてもネジの外れた馬鹿がお縄になったのは当然として、秀の母親が中毒の父親のために隠していた麻薬が出て来た家をどうしてもっとよく調べないのか。そのまま子供がひとり残されると解っているのですから、尚更慎重に調べるところでしょう。

 何にしても、まだ大きな山が続くようです。直登場のところで密かに期待していた政則は現れませんでしたが、この様子では終盤に出番があるかな?

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