シャッターが開かない。

 という連絡が祖母から母の携帯電話にあったのが午前中のこと。金曜日は特に仕事がないので早めに職場を出、買い物を済ませてから帰宅してみると、本当に閉まったまま開かない。

 身ひとつならシャッターの脇から出入りが可能だし、シャッターの前も一部我が家の敷地内なので、最悪の場合そこに車もバイクも駐めておけばいいのだが、それにしたって不便になるのは確か。早めに戻ったことを幸いと意地になって修理を試みたところ、十分程度で何とかなった。

 どうも、シャッターのつまみが受け手の穴に差し込む鈎手の部分を動かす軸と微妙にずれてしまい、穴に引っかかった状態のまま動かなくなっていたのが原因だったらしい。鍵と把手のある箇所を丸ごと外してつけ直すことでどうにか修復できた。ただ不思議なのは、いったい誰が開け閉めしたときにこんなことになったのか、という点。私と両親は出て行くとき完全には閉めない(鍵は玄関だけ閉めてあれば充分)し、祖母も完全に閉めずに出かけたそうだから、となればそのあいだに訪ねた郵便や宅配便の人間が強引に閉めていったのが原因と考えられるが……

 ま、直ったので良しとしよう。解体・再構築という手続きを踏んだ結果、心なしかツマミが前よりスムーズに動くようになった気もするし。

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