終わりましたねえ……何だかんだ言いつつも最終回は毎度感慨深いものがあります。しかし、こういう構成なら“四時間特番”と銘打たず、ダイジェスト一時間＋最終回三時間と潔く打って欲しかったっす。
小山内脚本と比べると、最終回までどこか地味で現実的な印象がありました。恒例の卒業生答辞、丸山しゅうの処遇、それを受けてのラストシーン。従来のシリーズではどこか綺麗に収まりすぎるのが空々しく思えることもありましたが、よもやここまでハードに纏めるとは。
個人的にはこれでいい、というより実際にはこういう展開こそ本当で、その中で金八先生や生徒がどう立ち回り受け止めていくかが物語の焦点であり、その意味では初めて、妥協のないクライマックスだったように思います。釈然としない想いは残りますが、まあ致し方のないところでしょう。
相変わらず終盤は涙しっぱなしでしたが、私が今回いちばんグッと来たのはかなりはじめのほう――職員室で、金八先生が辞表を出したということを知った際の北先生の発言でした。桜中復帰後（第四シリーズだったはず）時として対立しながらも初期と比べると完全な理解者になってしまった乾先生の役割を受け継いだ北先生だからこその重みのある発言。とうとうこの人にここまで言わせるほどになったか、と長年見続けている人間には沁みるワンシーンだったのではないでしょうか。
ただひとつ、どうしてもどうしても気に掛かることを放置されてしまったのだけは解せない。……確かに私はあの人は少し存在がわざとらしすぎると思ったよ。言ってることも極端すぎだと批判したよ。でも、そのままフェイドアウトというのはさすがに気の毒すぎるだろう千田前校長が！
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