積んだ漫画を片付けた。

 寝不足というわけでもないのにひたすら一日眠かった。進めるべきことも進まずぼーっと釣りサイトを眺めて楽しむ。……ただの馬鹿だった。

 一方で、先日まとめて購入した漫画をひととおり読み終わらせる。いい加減『犬夜叉』は終わらせた方がいいんじゃないかとか『ワイルドライフ』はいままったくワイルドライフじゃない、とか言わずもがなのことはさておき。

 今回買ったなかでは『まなびや三人吉三』が当たりでした。ざっと眺めた時点でヒロインがよく動いてる、という印象を受けましたが、ちゃんと読むと脇役もよく作ってあってそれがまあ暴れる暴れる。学校内で暗躍する怪人、という設定はベタなれど、その元ネタを歌舞伎から引っ張ってきているのがちょっと新鮮で、代替わりというシチュエーションを交えるにあたってのキャラクターの絡ませ方が面白い。第一巻ではなかなか明かされない“和尚吉三”の正体を巡る謎解きめいた展開に、主人公やぁやとその従兄弟くんがなんか知らないあいだに後継者指名されてしまうまでの経緯を綴ってますが、その合間合間に見せるやぁやのおとぼけっぷりとか、美男の生徒会長というベタな設定に反して根っこはかなり抜けている(しかも近しい人間には完璧に見抜かれている)という少し珍しい設定の“お坊吉三”の言動とか、読んでいて飽きません。

 まだようやくプロローグが終わったところと見えて、謎はたくさんあります。いちばん不思議なのが“和尚吉三”のとある設定で、誰も突っ込まないのがどーもむず痒いのですが、たぶんこれは次巻以降のネタなのでしょう。第一巻のみですが、いまのところこの作者の漫画ではいちばん好き、と言いきってしまってもいい。次が楽しみだ。

コメント

  1. 冬野 より:

    犬夜叉は、もうただの惰性作品なので読む価値ありませんね。
    『焼きたて!!ジャぱん』ともども、そろそろ終わらせろと思います。

  2. tuckf より:

    個人的には、神楽が死んだあたりから一気呵成に片を付けて欲しかったなー、と思ってます。あの散り際は美しかった。

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