現在遠方にて臨時の仕事に就いている従姉が帰郷したついでに顔を出した。毎月いちどはそのための交通費も支給されているそうで、他の従業員は必ずしも帰郷に使わないそうなのだが、従姉はどーしても帰りたいので律儀に戻ってきている。
向こうで色々と妙な体験をしている、というのは前にも聞いて、先日の集まりのためにもっと詳しく話を引き出したいと思っていたのだが、なにせ向こうは実際に色々と起きている現場であるため、電話で話すのもメールを打つのもなんとなく厭、という彼女に無理強いは出来ず、とりあえずそれまでに聞き出した範囲のみで先日は使わせてもらったのだが、折角戻ってきたのだから、と夕食を食べていく従姉に更に詳しく訊く。
はっきりした事件はそんなに多くないのだが、確かに何か出ているらしい。聞けば聞くほど、“一緒に住んでいる”状態である。もうどう考えても何かあるだろそのアパート。
職場のほうにも現れているらしい、という情報も気になるが、まずは同居している女性の話もちょっと聞いてみたい。しかし、その手の話が苦手な人にわざわざ思い出させるのも気が引けるので、まずは打診して貰えないか訊ねてみると。
「うーん、でも大丈夫だと思うよ。その子も『新耳袋』だっけ? 読んでるらしいから」
それを早く言えい。
というわけで、もう少し掘り下げてみようかと思います。しかし、従姉は意識してないようなんだが、下手するとその“一緒に住んでいる”奴、ゴミも出してそうなんだが……。
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