本日の見出し

　本当はきのう買いに行くつもりでしたが、家を出るタイミングを失ってしまい、普通に発売日の今日購入してきた槇原敬之ニュー・アルバムより。エルトン・ジョンとかシンディ・ローパーとかダ・カーポとか尾崎豊とか古今東西の名曲をカヴァーした企画盤第二弾です。しかも、数ある中島みゆきの楽曲から選んだのは、最も癖のあるこの代表作。どう処理しているのか不安でしたが、ちゃんとあの鼓動を模したイントロを残して、槇原らしく重くなりすぎず、しかし確かな手応えを感じさせるアレンジに仕上げてます。あの文字数の多い歌詞が槇原敬之の歌い方に合うのか、という疑問もありましたが……よくよく考えてみりゃこの人も一小節あたりの文字数は多い方でした。普通に馴染んでました。

　他にも『TIME AFTER TIME』や『言葉にできない』など、いずれも原曲のテーマを損なわない範囲で徹底的に解体し槇原敬之なりに再構築したいい演奏揃いですが、個人的にはこの曲と、実質的なトリを飾る矢野顕子『ごはんができたよ』が白眉だと思います。