日本での人気が特に高いというジャズ・ピアニスト、ビル・エヴァンス*1の代表作より。静かで情感に満ちあふれた演奏は、確かに一曲としてハズレがありません。現在発売されているものはオリジナル盤収録のものと別テイクとがまぜこぜになっているため、本来の意図通りに聴けなくなっているのでは、という危惧もありますが、一曲ごとの聴き応えがこれだけあるともう意識する必要もないような。
見出しに引いた曲の邦題は『恋の回り道』。何せピアノ・トリオの演奏なので歌詞が手許にないから詳しい内容は不明ですが、うまく行かない恋愛の切なさと、それを楽しむ気持ちを湛えたような弾む音色が印象的な演奏です。
*1:現在は同名のサックス奏者も存在しているので注意が必要だったり。
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