ポンタ・ボックス1999年の作品、そして個人的には最盛期最後の作品『THE NEW FRONTIER』のオープニングを飾る曲より。このあとベース担当のバカボン鈴木が抜け、レーベル“3 views”の結成を挟んでふたり編成として再開したときのあまりの出来に絶望してしまって、以来はサポートメンバー自体がもともと好きだった『NY PONTA BOX』は購入したものの、メンバーを一気に若返らせた『NEW PONTA BOX』はどうしても買う気になれずにいます。何せ、ふたり編成での唯一の作品となった『NYPB』で完全に村上“ポンタ”秀一の見識を疑うようになってしまったからなー……
まあ、あとの出来事はさておき、このアルバム自体はやっぱり傑作だと思います。三人で複数の楽器を操り、驚異的な音の拡がりを実現しながら、全体のイメージは決して“トリオ”というスタイルから逸脱しない計算高さと、それを心底楽しんでいる奔放な雰囲気。amazonのデータベースのほうのレビューに「チック・コリア的な手口」「プログレ・ロック的な表現」という記述があって、今更ながらどうしてこんなに気に入っているのか改めて納得。何年かにいちどで構わないから、この編成で新作を出してくれないものでしょうか。村田陽一は絡めずに。
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