土曜日に使ったばっかりなのに再利用。でも勘弁してくださいちかごろ本当にこればっかり聴いてます。ただ『Senor Mouse』をアル・ディメオラが演奏している、というだけの理由で購入したのですが、予想以上にいいアルバムでした。特に表題作であるこの曲は、トロピカル風なオープニングから始まり、ドラマティックに曲想を変化させて聴く者を高揚させる傑作です。ホーン・セクションやフルートを採り入れているあたりにリターン・トゥ・フォーエヴァー全期のミックスみたいな印象を感じましたが、しかしチック・コリアのような強すぎる求道色はなく、躍動感と意外性を追い求めた娯楽性に満ちた組み立てのために親しみやすさを増している。しかし細かなフレーズの難易度は高く、聴き心地はいいけれどよく聴くと凄い、という噛みごたえのあるアルバムです。
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