本日はさだまさしの、個人的に思い入れの強いアルバム『自分症候群』から、離れていく想い人を“青い鳥”に喩えて歌った佳曲を。ちなみにこのアルバム、曲想のヴァラエティに富んでいることでも秀逸ですが、凄まじいのはライナーノート。さだまさしはライナーにもやたらと凝ることで知られていますが、なんとこのアルバムのライナーは実質的な“短篇集”です。すべての曲のタイトルに合わせて執筆した短篇を収録しており、現在と比べるとまだ文体が未完成ですが、それでもアイディアに溢れた作品が並んでおります。価額引き下げでジャケット・デザインも変わってしまい、或いは現在のヴァージョンには収録されていないかも知れませんが、ファンならずとも一読の価値ある作品群だと思います。
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