たぶん今ほどこの曲の説明がしやすいときはとうぶん訪れないでしょう。『生茶』のCMのバックで流れている曲、あれが『Spain』なのです。むろん初出である(はずの)このヴァージョンはフュージョンなので、主旋律を奏でているのはチック・コリアのエレクトリック・ピアノとフローラ・プリムのヴォーカルなわけですが、あちらのアレンジが原曲の味わいを留めているので、あんな感じと捉えて戴いて構いません。
ちなみにこの曲は、イントロ部分で『アランフェス協奏曲』を使用しているのですが、この冒頭部分は『必殺仕事人』でお馴染みのあのフレーズとそっくりであることでも有名です。……だから私はちょっと危惧している。おっちょこちょいな人が、この『Spain』を聴いて、「全篇パクリ」なんて言い出すことを。やめて。
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