なかなか本屋に行くきっかけも掴めないのですが、こいつだけぁ欲しい、というのをbk1にて注文しました。
1は終戦後の推理小説文壇を知る重鎮、90歳にして書き下ろした最新長篇。帯にも書いてある通り、さすがにこれが最後になる可能性が高いと思うと感慨深いですが、そこに処女長篇『天狗の面』に登場する巡査の係累を絡める、という技を混ぜているのですから恐れ入ります。道理で『天狗の面』とセットにしたものを限定販売する、なんてしていたわけだ。そこまで気づかなかったので普通に単体で購入してしまいましたよ。……まあ、さすがに文庫版と文庫全集版の2種類持っているのに今更ハードカバーはどうか、とはちょっと思う。
2は初の雅楽全集最終巻。著作の大半が短篇であった著者にとっては極めて珍しい長篇2作と、エッセイを大量に収録したものです。ちなみに全巻購入特典として、乱歩との座談会の模様や、デビュー作『車引殺人事件』の初出版を収めた冊子が頂戴できるそーです。……応募券まとめておかないと。
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