突然ですが、『刑事コロンボ』。

 昨日からふと思い立って、『刑事コロンボ』のDVDをBGVにしております。原型となった『殺人処方箋』から順繰りに観ているのですが……。

 船の上から犯行に用いた品を捨てる場面が合成でぎこちないのはまだいいとしましょう。しかし、マンションのベランダのシーン、書き割りに影が写っているのはさすがに牧歌的すぎやしないかと思うのでした。これと、シリーズ化直前のパイロット版『死者の身代金』ぐらいでしかこんなあからさまな稚拙さは見せてませんが、正直びっくりした。

 そして、今更ながら『古畑任三郎』が如何にこの作品から多大な影響を受けているのか、再認識してます。古畑で用いられたテーマやシチュエーションが出てくる出てくる。『死の方程式』なんか、犯人役の造形はそのまんま『古畑任三郎FINAL』の藤原竜也演じるキャラクターの原型だし、クライマックスのやり取りは木村拓哉が単独で出演したときのシチュエーションのもととなっている。

 小池朝雄亡き後は石田太郎が担当しているコロンボの声を、このDVDにて追加収録された部分では銀河万丈が担当していて、旧音声と新録音声が切り替わるタイミングに注意して観てみたりと、正直話の内容よりもそーいうところで楽しんでしまってます。野沢那智の濃い演技は昔も変わりませんが、さすがに声の艶とか癖とかがちょっと違っている。

 悔しいのはこれのDVD、初めてリリースされたときに買い始めたのですが、途中からフォローしきれなくなって購入を止めているのです。その後、やたら安いBOXセットとか、お馴染みデアゴスティーニのものとか色々出てしまって、余計にフォローしづらくなっている……さて、手持ちが切れたらどうしよう。

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