2011年に入って以降、午前十時の映画祭を追うのに必死になっていた結果、TOHOシネマズには異様な回数足を運んでますが、その他の映画館に立ち寄る機会がぐっと少なくなってます。そのせいで観逃している作品も増えていて、さすがにこれはいかん、という想いが募り、今日は久々に渋谷に向けて自転車を漕ぎました。実に昨年12月以来です。
訪れたのはシネマライズ。ここに限って言えば1年半ぶり、ご無沙汰しているあいだにふたつあったスクリーンがひとつ閉鎖され、系列館のライズXも営業終了していました。その代わり、すぐ隣にあるシネクイントと提携して実質的に2スクリーンでの営業となっていますが、寂しいのに違いはない。ライズXは個人的にすごーく好きな劇場だったんだけどなー。
鑑賞した作品は、『ショーン・オブ・ザ・デッド』のエドガー・ライト監督最新作、あるバンドマンの奇妙な恋の顛末を、ゲームや漫画のモチーフをふんだんに盛り込んで描いた『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』(Astaire×PARCO配給)。かなり前から製作の情報を掴んでいて、日本公開がなかなか決まらず署名にも参加したぐらいなので、無茶苦茶楽しみにしていたのですが、どーにもスケジュールが折り合わず、公開から半月近く観に行くことが出来ませんでした。このまま観逃すと心底後悔しそうなので、取り急ぎ鑑賞してきたわけです。
いやもう、予想していたとおりに愉しい作品でした。往年のゲームに親しんでいた者としてニヤニヤせざるを得ない要素が盛り沢山で、しかもそれが無駄になっていない。最終的にはきちんと青春映画になっていて、エドガー・ライト監督のこれまでの作品とまた異なりつつも、しかしその偏執的なこだわりは相変わらず活きている傑作でした。どーもピンと来ない、という人も多いでしょうが私は大好きだ!
鑑賞後は、昼間渋谷に来たときは毎回訪れている蕎麦屋にて昼食を摂ってから帰宅。どれほど腹一杯食べたつもりでも、家に着く頃には微妙に物足りなくなっているのは、それだけちゃんと消化した証なのでしょう。うん。
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