そろそろ作品入れ替えの時期が近づいているので、取り急ぎ新・午前十時の映画祭上映作を消化して来ました。なんで鑑賞が遅れたかって、今コマの作品は2本ともインターミッションが入る3時間超の大作なので、いつも通り日本橋で観るにしても、たまには、と新宿で観るにしても覚悟が要ったのです。基本的にTOHOシネマズ日本橋をメインに使うつもりなので、とりあえず日本橋でかかっているほうを優先することに致しました。
今コマ、日本橋でかかっているのは、『アラビアのロレンス』などのデヴィッド・リーン監督1970年の作品、独立戦争直前のアイルランド寒村で、慣習に囚われない価値観を持った女が道ならぬ恋に走ったことで起こるドラマを描いた『ライアンの娘』(MGM初公開時配給)。
例によってまったく予備知識を仕入れずに観たので、寒村からまったく舞台が離れなかったり、ロマンスが軸かと思ったら違う方向に転がったり、というのに終始翻弄されてました。観終わってみると、村の人々の無知や身勝手さに対する苛立ちがあまりに強烈。ただ、ああしたコミュニティの閉塞感というのは時代と土地を問わず共通するもので、本篇の物語はその困難さを巧みに汲み取っている。ラストシーンで神父が口にしたひと言が印象的です。リーン監督と聞いて期待したものとは違ってましたが、これも名作。
今日は食事が家に用意してあるので、鑑賞後まっすぐに帰宅したのですが……まだ疲れが取れていなかったのか、帰り道が実に辛かった。あまりにヘトヘトで、食事を温める気力さえ湧かず、とりあえず炭酸飲料で糖分だけ先に補給して、しばらく潰れておりました。そして何だかんだで食事も遅くなり、仮眠も大して取れずに現在うつらうつらしております。しかし作業が止まったままですから、少しでも気張らねば。
新・午前十時の映画祭、今コマのもう一方の作品も出来れば今週中に、TOHOシネマズ新宿で押さえておきたいんですが……こんな調子なら、鑑賞後すぐに仮眠が取れるようにしたほうがいいかも知れぬ。あっちのほうが更に長いんだよ。
コメント